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客は幾万 来なくとも 川崎球場ロッテ一部始終
 
 

客は幾万 来なくとも 川崎球場ロッテ一部始終 [単行本(ソフトカバー)]

前野 重雄
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,890 通常配送無料 詳細
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客は幾万 来なくとも 川崎球場ロッテ一部始終 + 千葉ロッテマリーンズ オフィシャルDVD 2010 「和」の結実 逆転日本一への軌跡!
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商品の説明

内容紹介

歴史に残る激闘の末日本一を手にした千葉ロッテマリーンズ。
それはミラクルでも下剋上などというものでもなかった。”ある特殊な教育”がそこにはあった。

主役となった西村・落合・サブローに福浦…「このゲームを落としたら『4位確定』」!だったシーズン最終戦。
千葉ロッテマリーンズの下剋上はそこから「1ヵ月間に及ぶ『延長戦』」を闘い抜いた。
それをささえた西村監督、サブロー、福浦、そして落合。彼らに共通する同じ教師がいた。

教科は『いかにして打ち、そして勝つか』
原点となったロッテオリオンズの面々。彼らが実名で登場します。そして舞台は今はなき川崎球場。
すっかり薄れてしまった感のある義理と人情がグラウンドにあふれていた時代の「演歌的パリーグ」を、この「体温のある球場」をステージに描いた長編。
データ資料としてもパファンならばぜひ本棚に残しておいてほしい本。
庶民だけが愛した、この小さな球場を生活の場とする選手コーチはもとより、ラーメン屋、報道陣、グラウンド整備に一生を捧げた男。宣伝カーのハンドルをウグイス嬢までが握って、ようやくやって来たわずかばかりの客、ツッパリの高校生らの応援団に対して選手らは…。
だがこうした閑古鳥たちもスジ金入りだった。
さらにどこか憎めないダフ屋にもみ上げカールの案内おばちゃん。
たった「一杯だけの贅沢」と決めてちびちびビールカップ片手に声援送った、ナッパ服の川崎労働者。
灰色の街並みに黒い煙突がひしめいていた。この球場はいつだって閑古鳥モードから脱せない。

風向きによって時おり潮の香りが運ばれてくるこのスタンドが、いつかこの気持ちを解ってくれる観客で一杯となる日をすべてのここに集まる者たちは夢見ていた。
「ヒジの腱」が切れたって、スネが真っ二つになろうとも、また左目が落ちる危険を、仲間はもとより誰にも知らせないまま、男たちは戦い抜き、そして去った。
そしてスタンドのお客さんへは何事もなかったかのように、あいつもこいつも、こだわりぬいた「定位置」へと土を蹴たてて走る。




****語り部を除きすべて登場人物は実名で実話。「10年以上」の取材データの蓄積をベースにしたノンフィクション。
それだけに、ある賞を受賞しながら、お約束の「単行本化」での公開は問題多く、ホトボリが冷めるまで待ち、刊行した一冊。

レビュー

【夕刊フジ 2010年10/19付より】
現在、ロッテナインに同行している夕刊フジ笹森記者がきょう(19日付)で素晴らしい記事をものした。
以下【夕刊フジ 10/19版より】
以下原文のまま
前略…サブローは「(打球が)前に飛べばいいんだけど…」と自嘲気味に話すが、絶不調の中でも4試合で4四球を奪うなど、「つなぎの4番」に徹している。
(昨日の試合ではなんとサブロー一人に対し41球も投げさせている…前野追記)
その打撃の原点は、2002年に指導を受けた「1番の師匠」、故高畠導宏さん(享年60)だ。
高畠さんは7球団で打撃コーチなどを務め、中日・落合監督やロッテ・西村監督らを育てた、名伯楽として知られる。
03年には高校野球の指導者を志し、教師として福岡に赴任。
最後の弟子に当たるサブローと1歳年上の福浦は、遠征で福岡に来ると高畠さんに教えを請う、師弟関係を続けた。
04年、高畠さんは思い半ばで膵臓(すい臓)ガンのため死去。05年の日本シリーズで、教え子たちの活躍を見届けることはかなわなかった。
それを破竹の4連勝で日本一に輝いた当時の秘話がある。

スポーツグッズ鑑定家で、フリーライターとしてロッテを川崎球場時代から取材してきた前野 重雄さん(57)が、近著「 客は幾万来なくとも 川崎球場一部始終」で明かしている。

第一戦の試合開始直前、高畠さんの未亡人から、チームに生前の高畠さんの写真をあしらったキーホルダーが差し入れられた。
ナインの大半がすすり泣き、キーホルダーをユニフォームにしのばせて阪神をしりぞけ日本一を勝ち取ったという。

サブローは今も本拠地(幕張)の試合では、高畠さんのゆかりの品を身につけてプレーする。
福岡のCSでも特別な思いを乗せて奮闘しているが、打撃不振から脱出するもうひとつのカギがi師匠の遺言だ。

高畠さんは病床で、フォームを崩しやすいサブローに、「お前のことは福浦が一番知っている。困ったときは聞きなさい」と助言。福浦にも後見役を頼んでいた。

(中略) ロッテは05年もシーズン2位からプレーオフに進み、同1位のダイエー(現ソフトバンク)を福岡での最終戦で破って、頂点まで駆け上がった。
あれから5年後、同じ球場で、ベテラン2人の強いきずなが栄光への架け橋となるか。 (笹森倫記者)

登録情報

  • 単行本(ソフトカバー): 332ページ
  • 出版社: サードアイパブリッシング; 初版 (2010/8/20)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4990531507
  • ISBN-13: 978-4990531508
  • 発売日: 2010/8/20
  • 商品の寸法: 21 x 15 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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18 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By shoiti
形式:単行本(ソフトカバー)
 人気がなかった頃のパ・リーグ。その中でも最も集客力が無く、冗談のネタになっていた時代の、川崎球場での物語です。
 
 正直、びっくりしました。感動しました。あの観客の少ない球場で繰り広げられていたドラマの数々に圧倒されました。

 「球団職員」と「番記者」の視点で物語は語られるのですが、内容は著者と当事者たちの生の声だけで構成されており、物語としてもドキュメンタリーとしても一級品です。

 誤変換やレイアウトがおかしいところは多々ありますが、なぜ出版を急がねばならなかったのかは、著者のブログで明らかになっておりますので、ご興味のある方はそちらもご覧下さい。

 なお本書は自費出版のため、500部しか刷っていないそうです。ご購入を迷っておられる方には迷わずご購入をおすすめいたします。価格以上の価値は、間違いなく「あります」ので。
このレビューは参考になりましたか?
10 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
おすすめです! 2010/11/17
形式:単行本(ソフトカバー)
本を開けば、何時でもどこでも、「今はなきあの頃の川崎球場」がアツアツのまま再現されますw
作者の綿密な取材により、川崎球場、ひいては当時の閑古鳥パ・リーグの実態と、
そこを仕事場にする日の当たらぬ真のプロフェッショナルたちの群像が克明に描写されます。
そしてやって来る運命の日10.19・・・
彼らと川崎球場はその日をどう迎えたのか

暗い不遇な時代と、今の華やかなパ・リーグへとつながっていく確かな予兆。
作者の情熱やら鬱屈やら怨念wが込められたようなアツい文章は読み物として単純に楽しいのはもちろん、
他の文献には決して出てこない、当時の空気を知る上での資料としての価値もあると思いました。
このレビューは参考になりましたか?
8 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本(ソフトカバー)
 世の中にプロ野球をネタにした本は数あれど大抵は読んだすぐそばから忘れ去られるヒマツブシの類にしかならないものがほとんどです。そのほとんどが特定の人気球団についてのものでその人気なりの読者数を当て込んでのものと思われます。
 この書籍で扱われているのはかつて「日本一汚い、狭い」「外野席で人が死んでいても一週間は発見されない」などその人気のなさを揶揄された川崎球場とそこを本拠地としたロッテオリオンズを題材に描かれたものです。今日の千葉ロッテマリーンズしか知らない若い人たちには想像もできないような物語が展開されていますが、これはフィクションではなく飽くまでノンフィクションです。ついこの間まであったように思っていましたが、すでに川崎でプロ野球が行なわれなくなって20年以上、オリオンズ時代からの生え抜きだった堀幸一さんも昨年引退されて本当に遠い過去となってしまいました。
 思い入れの深さが行間からもあふれてくるのですが、いくつかの事実誤認は引っかかります。リアルタイムでその時代を経験していたものとしては気になって仕方がありません。伝説の「10.19」は確かに平日のダブルヘッダー(1日2試合行なうこと。今や死語に近い)でしたし、そのことが文中にも繰り返し表記されていますが明らかに曜日を誤認しているのです。「曜日のことなど」と些細なことと思われる方もいるかもしれませんが本書にある「金曜日(週末)」ではなく「水曜日」(これが正しい)の平日昼間から観客が無慮数万訪れることの方がより驚異的であり、事実その通りだったのだからこの誤認を知らない人たちがそのまま受け入れてしまうと「10・19」の雰囲気もがらりと変わってしまうような気がしてなりません。よく書かれている本だけにこのような事実誤認は大変に残念です。
 そんなマイナス点はあってもあふれる思い入れに減点することだけは出来ませんでした。是非一読ください。
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