ウンともスンとも言わない機械相手になだめすかしたり脅したり。場合によってはキスしてみたり蹴飛ばしてみたり――これって日常どこにでもある光景だ。しかーし;
『コンピュータは人の感情に影響を与えるが、自らは決して感情に左右されない』(p.283)
と本書は語る。機械を支配しようとして支配されているのは実は人間の方なんである。本書はこうした機械が持つ説得力、つまりプロパガンダ的要素を心理学とテクノロジーの両面から淡々と検証&解析していく。
物語性こそないが、この問題を語る上で欠かせない論点・専門用語・資料は粗方網羅しており資料価値は高い。