ふつうの人がふつうに生活していれば、絶対に体験できそうにもないドラッグを、実際にキメていた著者が、自らの体験を赤裸々に語ってくれている。
著者は言う。ドラッグなんて良くも悪くも無い、と。
そこで、「ドラッグってかっこいいだろ!?」ときばっていないところがまたイイ。読後は、ドラッグいけません!と押し付けられたようにも感じないし、ドラッグ最高だからやろうぜ!と誘われた気にもならない。虚飾のない、等身大のドラッグの世界を淡々と見せてくれる、まさに「リポート」だ。
著者は、自らやっていてたも関わらずドラッグを主観的に見すぎず、あくまで客観的にとらえていて、ドラッグ周辺を取り巻く人たちを冷徹に観察している。その観察記録に登場する人たちは、本当に十人十色で、愚かなようで賢くて、強いようで弱くて、あまりにも人間くさく、興味深い。はっぱにはまるキムラくん、Sにはまるガリガリくん、麻薬調合をする教授など…
本当に、かなりおもしろいと思うのですが、レヴューがあまりないんですね。
なかなか迫力のあるタイトルとカバーなので、やばいにおいを感じるかもしれませんが、実際、そんなことはありません。一生、ふつうを脱することができないであろう私には、思いのほか身近に存在する裏社会の存在に、大いに興奮しました!!二回は読みましたたのしい一冊です。