「彼はいい人なのだけど、ちょっと頼りなさそう」
「挨拶はしっかりできるし、人当たりはいい。でも、物事をきちんと把握できていなさそう」
「一生懸命な姿勢は理解できるけど、何を伝えようとしているのか分からない」―。
あなたの周りに、こんな“残念な人”はいませんか。もしかしたら、あなた自身が
周囲からこう評価されているかもしれません。
1分1秒を争うビジネスシーンでは、素早く情報を把握・分析し、的確な判断を
下すことが求められます。実は“残念な”ビジネスパーソンに共通して欠けている
スキルの一つが、「ビジネス数学力」です。数字を基に論理的に物事を考えたり
判断したりできないことが、ビジネスシーンにおいて残念な印象を与えてしまう
のです。
ほとんどのビジネスパーソンは、グラフに示された数字を読み取ることは
できます。ところが、「その割合はどのように求めているのか」「その数字に
妥当性はあるのか」「そもそも、その数字から何が読み取れるのか」といったことを
聞いてみると、とたんに言葉が詰まるビジネスパーソンは少なくありません。
このように、「ビジネス数学力」が不足していると、どんなにビジネスチャンスが
目の前にあったとしても、それを生かすことはできないのです。
【「ビジネス数学力」は訓練で高められる】
そこで「ビジネス数学力」を高める早道が、財団法人 日本数学検定協会が企画・
実施している「ビジネス数学検定」です。商品企画やサービス設計、マーケティング
など、様々なビジネスシーンに関連する問題を通じて、「把握力」「分析力」
「選択力」「予測力」「表現力」のレベルを試せる検定試験です。どんな
「ビジネス数学力」が欠けているのかを、検定結果を基に診断した分析シートも
受検者に渡されます。
さまざまな問題に触れることで、いつの間にか数字感覚が身についたり、数字が
持つ意味を理解できるようになったりします。まずは本書を開いてみて下さい。
そして、気になる問題を解いてみて下さい。
<本書の読み方>
本書は「ビジネス数学検定Lite」の合格レベルに達するためのテキストです。新入社員など
エントリーレベルで必要とされるビジネス数学力を身につけることができます。
ビジネス数学力を構成する5つの力「把握力」「分析力」「選択力」「予測力」「表現力」の
それぞれについて8問ずつ、全40問の問題を掲載しています。問題はそれぞれ1問完結型に
なっているので、解く順番は自由です。
それぞれの問題は、「問題」「考え方」「解説」「ポイント」の4ステップで構成
されています。数学が苦手な人でも、本書に記された「考え方」や「解説」を読むことで、
ビジネス数学力の基礎となる思考プロセスを身につけることができます。