「ハーバード流交渉術」、続編の「ハーバード流“NO”と言わせない交渉術」は交渉本のバイブルである。
しかし、内容は文句ないのだが、冗長でわかりづらいといううらみもあった。
この欠点を解消し、スッキリと交渉のエキスを抽出したのが本書である。
しかも、全編自動車教習所の事故体験ではないが、失敗体験→対処法のケーススタディとなっており、交渉の勘所を疑似体験できるのがよい。
もちろん、自分の体験と照らしあわせながら読み込むことでより効果を期待できるなのはいうまでもない。
本の内容を簡単に説明する。
第1章で交渉の総論を5つのポイントに分けて説明する。
第2章で相手が取ってくる可能性があるだまし討ちとその対処法を解決する。
第3章でこれまでに解説できなかった交渉のポイントを補足している。
第4章ではこれまでの教えをフルに生かした交渉ケースを解説している。
第1章と第3章が交渉の総論なので、まずはしっかりと理解するとよい。
そのうえで、相手の奇襲にそなえて第2章を読むとよい。
もちろん、第2章の戦術をもとに相手に奇襲をかけるのもアリである。
最後に全体のまとめとして第4章を読んで締めくくるとよいだろう。
但し、総論の解説がいささかシンプル過ぎるので、本書のみで交渉の基本が学べたと考えるのは危険である。
読みづらかった「ハーバード流交渉術」、「ハーバード流“NO”と言わせない交渉術」をあらためて読み込むとよいだろう。
今度はスムーズに理解できるはずだ。