証券化は証券法務の重要な一角を占めているが、ロースクールで学ぶ機会はまずないといってよいと思われる。したがって、金融関係の法務についた若手は自分で勉強していかなければならない。ところが、先輩法曹の書いたものは、その人の仕事の限りでの説明に留まるものが多く、また業界の実情や用語に精通してゆとりある状態で書いたとは思えないものがほとんどといってよい。この永野さんの本は、ちょっと値段ははるが、外資投資銀行で実務に携わり、法務の造詣の深い実務家が、大学での教授経験をもとに「わからせよう」として書いているので、とてもよいです。 とくに後半部のリスク分析のあたりなど、洋書はともかく、和書に類似の解説はあまり例がないのではないかと思います。