医薬品開発、臨床試験における統計解析を実際に行うための手引きたりうる本で、製薬企業の前臨床/臨床研究者に最適です。統計解析は理論とパッケージソフトでの実践の両輪が必要ですが、この本はSASの解析においてはお手本となるようなコーディングを手法に応じて紹介しており、ロジスティック回帰、分散分析、生存時間分析など主要な手法が網羅されています。SASには東京大学出版会の書籍を始め良書も多いですが、この本は現代的なニーズに答えておりぜひ手許に置いておくべきでしょう。特にSASの各出力の意味を簡単に説明してあるのは、ユーザーには非常に助かるでしょう。例数設計に関するSASマクロが後半に詳述されているところは特に優れている点で、様々なWebなどのソースから収集する手間が省けました。SASマクロの勉強はしにくいので、重宝すると思います。なお、SAS本ですので理論的背景の記述はほとんどないですが、そちらは非常に書籍が非常に多くなってきていますので、何か併用すれば充分でしょう。