これまでも中小企業の会計に関する本を何冊も著された著者の最新刊で、発売日を心待ちにしていました。
中小企業の決算書、会計データは、基本税金の計算のためだけに作成されているという持論は変わらず。
著者のいういわゆる「裏帳簿」、すなわち税務による歪みを矯めた真実の会計データを作ることからスタートして、損益計算書より、貸借対照表とキャッシュフロー計算書を重視すべきといった基本的なことから、中小企業の経営に会計データを活用する方法を色々と説明されています。
私も会計事務所で勤務しているのですが、ここ数年顧問先の経営者に試算表を説明する際、月次損益計算書とともに月次のキャッシュフロー計算書も説明するようにしています。
その結果最近は、損益計算書よりキャッシュフロー計算書や、さらに貸借対照表の内容の方により興味を示す方が増えてきています。
やはり損益計算書の利益は税金計算のために計算された抽象的なものということが分かってくると、売掛金の回収高や借入金の返済といった現金収支の方がきっと役立つ情報になるのでしょう。
また歪みを正した会計データを、経営管理や業務の改善に役立てるための方法も数多く紹介されています。、会計事務所に勤めるものとして、常に傍に置いておきたいバイブルになりそうです。