内容(「BOOK」データベースより)
世界の内に生きて「ある」とはどういうことなのか。20世紀哲学の開拓者たちが深めてきたこの問いを、レヴィナスは捕虜収容所というギリギリの状況下にあって出発点から問い直した。フッサールやハイデガーの思想にいち早く透徹した理解を示しつつも、つねに批判的な参照項として、ギリシャ以来の合理主義と手を切った地点から新たな展望を開いてみせる。非人称的な「ある」ことが、「私」として「実詞化」され、糧を求め、他者に出会い、夜一人目醒め、芸術や神に関わる…。レヴィナス初期の主著にして、アウシュヴィッツ以後の哲学的思索の極北を示す記念碑的著作。存在は「悪」なのか―。
著者紹介
【E・レヴィナス】
1906年リトアニア生まれのユダヤ人哲学者。フッサールとハイデガーに現象学を学び、フランスに帰化。ポワチエ、パリ・ナンテール、ソルボンヌ各大学の教授を歴任。邦訳書に『超越・外傷・神曲』『時間と他者』『実存の発見』『全体性と無限』など多数。1995年12月25日没。
【西谷修】
1950年愛知県生まれ。東京大学法学部卒業。東京都立大学仏文科修士課程修了。現在、明治大学院大学教授。著書に『不死のワンダーランド』(講談社学術文庫)、『戦争論』『夜の鼓動にふれる』、訳書にナンシー『無為の共同体』、バタイユ『〈非―知〉閉じざる思考』などがある。
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