本書は、日通総合研究所の「中国タスクフォース・メンバー」が執筆したものである。
それゆえか、中国の物流環境の実態をかなり詳しく理解することができる。
例えば、営業倉庫の設備状況、オペレーションの実態、物流不動産の相場、宅配サービスの利用状況、物流情報システム
の普及度、保税地域を活用した輸出入プロセスなど、中国の物流環境を知りたいと思う上で想定される主要なトピックは、
ほとんど全て網羅されていると思う。
加えて、物流インフラの整備状況、輸送モード別物流量の推移、物流・商流に関する制度・免許、規制緩和の動向など、
マクロでの情報を整理・理解できる情報も盛り込まれている。
特に数値情報は、表やグラフで整理されており、理解しやすいこともよいところである。
各種物流用語、主要企業の名称などの中国語表記、英語表記、日本語表記の対訳もついている。
惜しむらくは、2008年9月発行であるため、既に若干情報が古くなってしまっているところ。
続刊の発行を期待したいと思う。