日垣氏の評論は論理の切れがよいのが好きで時々読んでいるが、新聞広告で新刊が目にとまったので買ってみた。本書はラジオ番組から稿を起こしたもので日垣氏とアナウンサー、ゲストの鼎談形式である。
ゲストの顔ぶれがなかなかよい。「反」リサイクルの武田教授、「反」地球温暖化の池田教授、「反」ガン検診の近藤医師は、世間の常識に真っ向から物申して話題になった。『ゾウの時間、ネズミの時間』で有名な”歌う生物学者”の本川教授、自身のおなかの中にサナダムシを飼育している”空飛ぶカイチュウ博士”の藤田教授も、極めてユニークな学者として著名だ。
ひとつひとつの話は短いので食い足りないが、よくもまあこれだけ面白い論客をゲストに並べたものだと思う。そこが本書のいちばんすごいところ。本書で興味をもったら、ぜひゲストの著作にあたってみることをお勧めしたい。