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定本 言語にとって美とはなにか〈2〉 (角川ソフィア文庫)
 
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定本 言語にとって美とはなにか〈2〉 (角川ソフィア文庫) [文庫]

吉本 隆明
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

吉本隆明思想の根幹を読む!

記紀万葉から、鴎外、漱石、石川淳、島尾敏雄等の小説ほか、詩歌、戯曲、俗謡などを、膨大な作品を引用しながら詳細に解説。文学を形づくっている「言語」の特質を追求する。・で述べた概念を、具体的に解説する。

内容(「BOOK」データベースより)

『定本 言語にとって美とはなにか1』につづき、第5章構成論、第6章内容と形式、第7章立場の各章で、言語、文学、芸術とはなにかを考察する。引用する作品は古代歌謡から折口信夫、ヘーゲル、サルトルにまで及ぶ。日本文学の表現としての通史であり、戯作の成り立ちについて能・狂言を通じて丁寧に展開した画期的論考でもある。

登録情報

  • 文庫: 366ページ
  • 出版社: 角川書店 (2001/10)
  • ISBN-10: 4041501075
  • ISBN-13: 978-4041501078
  • 発売日: 2001/10
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
言語美の現在 2003/5/31
By amazon
形式:単行本
 この二巻は日本語で日本文学の通史になっている。そして能や狂言から江戸時代の近松までの劇作の系統的な流れと特徴を指示している。この書を始めて読んで、凄いと思ったという話はよく聞くが、読み終わってみると何が凄いのかわからないという意見が多い。だが言語表現の発展の連続性と必然性をソシュールやウィトゲンシュタイン(この書では論理実証主義とプラグマティズム)等に抗して提起しているというのだけは辛うじてわかる。ソシュールについてはこの後「ハイ・イメージ論2」で論じていて、更に三木成夫を参照することによってもう一度ソシュールが再評価されている。そういう意味でこの書はあらゆる意味で「はじまり」の書である。

吉本はサド裁判でわいせつ罪を適用する法の実証的言語に対して文学の「本質的言語」観を提起することを考える。それが「自己表出」を核とする一連の論考になだれ込んでいる。

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4 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
言語美の現在 2003/5/28
By amazon
形式:文庫
 著者解説によると、この二巻は日本語で日本文学ではじめての通史になっているとおもうとある。そして能や狂言から江戸時代の近松までの劇作の系統的な流れと特徴を指示しているとある。この書を始めて読んで、凄いと思ったという話はよく聞くが、読み終わってみると何が凄いのかわからないという意見が多い。だが言語表現の発展の連続性と必然性をソシュールやウィトゲンシュタイン(この書では論理実証主義とプラグマティズム)等に抗して提起しているというのだけは辛うじてわかる。ソシュールについてはこの後「ハイ・イメージ論2」で論じていて、更に三木成夫を参照することによってもう一度ソシュールが再評価されている。そういう意味でこの書はあらゆる意味で「はじまり」の書である。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 学生時代に熊野の本宮から小雲取、大雲取を越えて那智へ抜ける道、つまり中辺路を初めて歩いた時のことです。鬱蒼と続く杉林をひたすら歩いて峠を越えると、いきなり眼前に真っ青な太平洋が広がっていました。それを見た僕はもの凄い開放感と感動をおぼえ、思わず唸り声を上げたのです。その時、僕は熊野信仰の原点を体感したような気がしました。
 『言語にとって美とはなにか』の中で吉本隆明氏は、初源の言葉というのは神と交流するための言魂的な呪言であった書いています。そして、「原始人が奥深い山の中を彷徨い続けたあげくに海にたどり着いた時に、感動のあまり発した「うっ!」という唸り声が「海」という語の語源であった可能性を捨てさることはできない」と書いています。
 勿論、吉本氏は言語を構造や記号として捉えることを否定しているわけではありませんが、同時にそれだけでは言語の本質には届かないとも考えています。この「うっ!」=「海の語源」という話は、言語を構造や記号としてのみとらえようとすることに対する警鐘として捉えるべきなのでしょう。
 何故か僕の中では、大雲取越えの際に山の上から熊野灘を見たときに受けた感慨と上述の吉本氏の言葉がふと重なってくるのです。
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