「岩波文庫創刊80周年記念」として登場。
松田道雄の『育児の百科』をこのようにあつかうことに疑義あり。
一つだけある。
「文庫化に際し、医学の進歩とともに改訂の必要がある「子どもの病気」の章については割愛した」(6ページ)ことへの疑問である。
「古典」として長く読み継がれる本書として位置づけたならば、資料として「子どもの病気」の章は逆に残しておいてもよかったのではないのか。
貴重な現代の資料である。おしいなぁ。
とくに 松田が 結核に関して語っているところなど もったいない。
さらに 感染症に関しての 松田の 姿勢なぞ、今の時代の医師達が 想像できるとはおもわない。
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●若き医師およびその他の医療従事者、なによりも子どもをもった親御さんへ。
松田道雄の 医師としての生き方を知るためには (大判の)『定本 育児の百科』を直ちに入手されることを心からおすすめする。すてきな挿絵も一杯つまっているのだから。
育児というのは 文庫化された 味気ないこの書では 想像不能である。
私たちは 想像力を いまこそ豊かにふくらませないという時代に生きているということを知ってほしい。