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定本 物語消費論 (角川文庫)
 
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定本 物語消費論 (角川文庫) [文庫]

大塚 英志
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

大きな物語の終焉と自ら作者になる時代を予見した幻の書、復活!!

80年代の終わり、子供たちはなぜビックリマンシールや都市伝説に熱狂したのか?「大きな物語」の終焉と、ネット上で誰もが作者になる現代を予見した幻の消費社会論。新たに「都市伝説論」を加え、待望の文庫化なる!!

内容(「BOOK」データベースより)

1980年代の終わりに、子供たちは「ビックリマンチョコレート」のシールを集め、「人面犬」などの都市伝説に熱狂した。それは、消費者が商品の作り手が作り出した物語に満足できず、消費者自らの手で物語を作り上げる時代の予兆であった。1989年に於ける「大きな物語」の終焉を出発点に、読者が自分たちが消費する物語を自分たちで捏造する時代の到来を予見した幻の消費社会論。新たに「都市伝説論」を加えて、待望の文庫化!巻末に’80年代サブカルチャー年表を付ける

登録情報

  • 文庫: 342ページ
  • 出版社: 角川書店 (2001/10)
  • ISBN-10: 4044191107
  • ISBN-13: 978-4044191108
  • 発売日: 2001/10
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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31 人中、27人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
ガンダムが始まった頃、私はアニメから卒業してしまっていたのでした。その後社会現象になるくらい話題になった時には、随分と悔しい思いをしたものです。あわててビデオでガンダムを見ても今ひとつピンとこない。自分はサブカルチャー世代を越えてしまったのか・・・とがっかりしたものです。ビックリマンチョコや仮面ライダースナック、ロリコン文化もしかり。しかし、本書を読むと、そういったブームがどういう社会構造・精神構造をもっているかが「物語を消費する」という視点で解説されていて実に納得できる。しかも著者はそうとうな「オタク」らしい。いつも恐怖心すらもって遠巻きに見ている「オタク」の頭の中をのぞいているようで、実におもしろい読書体験でした。是非、東浩紀「動物化するポストモダン」と併せて読んで欲しい。オタク文化も日本の大切なサブカルチャーの一遍だということが理解できると思う。
このレビューは参考になりましたか?
6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
この本は「論」とタイトルがつけられているが、
内容はアカデミックではないし、大塚英志も学者ではない。
彼は直感と嗅覚によって「時代」の雰囲気を感じ取り、
マーケティングに結びつけていく天才である。
すぐ上の世代の「ニューアカ」「現代思想」を憎悪しているのは、
彼らのために学者としての道を封じられたからであって、
その復讐のようにバブルの潮流に乗ってマーケティングを利用して世に出た点は、
同世代の宮台真司と共通である。

ただ宮台真司と異なるのは、宮台が多少なりとも過去から現在への分析という
アカデミックなアプローチをしているのに対し、大塚はあくまでも
「現在」を理屈ぬきで直感によって把握している点である。
そのベースには大塚が専門とする民俗学があり、本書では
「物語消費」「宗教」「都市伝説の創造」といった視点が語られる。

面白いのは、文庫版(つまり原著から10年後)のあとがきにあるように、
大塚本人はそういった現象を「80年代の一過性ブーム」と思っていたのに、
実はそれが時代の変化の本質を正確にとらえており、
意図せざる未来予測になっていた点である。
本人は80年代のポストモダン的状況を、ブームとして揶揄して、
マーケティングの材料にすることで貶めてやろうと思っていたのだろうが。
その慌て具合が笑える。オウム事件は笑えないけれども。

宮台の『サブカルチャー神話解体』をあわせて読んだ方がいい。
そちらは時系列的な分析をちゃんとやってあるから。
このレビューは参考になりましたか?
10 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 倒錯委員長 トップ500レビュアー
形式:文庫
本書はまんが原作者の大塚英志が89年に著した『物語消費論』
の文庫版だ。

00年代のオタク系サブカルチャー論のブームの火付け役が、東浩
紀『動物化するポストモダン』であり、その議論の下敷きには本書
の大塚の議論があることは有名だ。たしかに日本流ポストモダン
をデータベース消費として具体化した東の本の功績 は大きいこと
は認める。しかしこの本を読めば、大塚から東への転換と比べれ
ば、それまで「無言」であったオタクカルチャーに初めて明確な「言
葉」を与えた大塚の物語消費論の方が、比較にならない ほどイン
パクトが大きかったのではないかと思えてくる。

都市伝説や週刊少年ジャンプなど、数多の80年代サブカルチャー
をめぐって展開する本書だが、根幹にあるテーマは物語創作につ
いてだ。80年代末、そして現代の読者にしても未だに物語の創作
にはオリジナリティの夢を追いかけてしまう。しかし、大塚は乱暴に
も読者をその夢から揺り起こす、ビックリマンというサブカルチャー中
のサブカルチャーを例題にして。物語はすべて提示されなくてもいい。
むしろ虫食い部分を故意に残しておいた方がいい。その穴ぼこは、
消費者自身が埋めていくだろう、創作というまた別の「創作」によって。
詳しくはぜひぜひ、本を手にとってみてもらいたい。

不遜な言い方になってしまうがこれまで、評者は大塚によい印象をもっ
ていなかった。特に対談本に関しては、どうもその語り口と考え方に
反感を覚えていた。だがこの著書において氏を見直した。その他にも
00年代のマンガ論者の批評にしろ批評概念にしろ、大塚のこの本の
中にはすでにその萌芽があるわけで、その先見の明には驚かざるを
得ない。まさに「もっと評価されるべき」タグをつけたいところだが、逆
になぜ「もっと評価されないのだろう?」という疑問について考えたく
なってくる。

評者の出しうる結論は一つ、本が時代より早すぎた、これである。
このレビューは参考になりましたか?
最近のカスタマーレビュー
面白いけど、「物語」論を日本で混乱させてしまった本!?
当時の世相や消費に関する考察として中々面白い本です。
ボードリヤールの唱える... 続きを読む
投稿日: 8か月前 投稿者: つねパパ
80年代というのは摩訶不思議で可能性が無限に開けていると思わせてくれる時代だった。
内容は「商品説明」に書いてある通りなので繰り返すこともないと思う。... 続きを読む
投稿日: 2009/10/22 投稿者: ポチR
ボードリヤールの入門書?
RPGが流行りだした頃、世の中がこんなにも物語に餓えているのかと

驚いたことがある。ようやく大きな物語が薄れかけたかと思いきや、... 続きを読む
投稿日: 2005/12/4 投稿者: 白頭
ビックリマン世代に読んでいただきたい。
久々にショックを受ける内容でした。がつんと来ました。... 続きを読む
投稿日: 2004/10/23
オタクなどという言葉で汚してはいけない。
なぜ、同人誌が作られるのか?ビックリマンチョコが売れるのか?... 続きを読む
投稿日: 2003/6/21 投稿者: 博多在住
ビックリマンの理由
所謂、駄菓子屋なるものを、同時代的に経験した最後の世代と感じており、最近この手の店はあるものの、何か違和感を感じていましたが、この著作で疑問氷解いたしました。往年... 続きを読む
投稿日: 2002/2/19
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