発行はやや古い書籍だが、クセがないからビル・エヴァンスを知るため最初の1冊としていいと思う。
全270ページ中、約半分はインタビューやコラムニストによる評論、残りがディスコグラフィーとその解説になっている。
中でも、ベーシストのエディ・ゴメスへのインタビューや、プロデューサーのオリン・キープニュースの寄稿は貴重で読みがいがある。
この本を読むと、ビルが一辺倒のスタイルに固守するのではなく、さまざまな実験を行い、可能性にチャレンジしていったことが分かる。そのきっかけは薬やお金といった面もあるけれど、生涯を通じてさまざまな色彩を遺してくれた彼に感謝したい。