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自分が父親になる前は、自分の子育てはきっと大丈夫、と甘く考えていました。ところが実際、自分が父親になってみると、毎日ヒヤヒヤ、ドキドキの連続でした。そんなときにこの本を友人に薦められて購入。ページをひろげると、著者のこどもに対する愛情と、子育てにがんばっている親たちへの励ましのようなメッセージが詰まっていて、読み進むうちに自然と肩から力が抜けいきました。子育ては楽しいものなんだ、肩に力を入れる必要はないんだと気付かされました。子育てにがんばっているすべてのお父さんやお母さんにお勧めしたいです。小児科医の太鼓判です。
この本の最大の特長は、子どもの立場に立って、一人一人の子の個性を大事にするという姿勢が徹底していることです。初版は随分昔ですが、著者は何十年経っても変わらない、普遍的なもの、変わらぬ真実を見すえる目が備わった人物だと思います。現代に至る時代の変化を、随分昔からキャッチしていたのだなと感心させられることも多いです。
大手出版社から、医師の「監修」のもとでライターが書いた育児書も多数出ていますが、医師本人の手でここまで丹念に書かれ続けてきたということに畏敬の念を禁じ得ません。この本を書き始め、その後医師として現場を退いたあとも、毎日午前中かけて、ありとあらゆる医学の本を読み続け、読者からの手紙をもとに、読み手が抱く育児への疑問に対しての答えを盛り込み続けてきたと新聞で読みました。そのように、著者として責任をもってこの本を精緻に作り上げてきたのだと思うと、その長年に渡る作業に感動せずにはいられません。
確かに、熱く私見を語っているかのように見える記述もあるかもしれません。しかし、その根底には未来を作る子どもたちへの思いが感じられ、許容できるものだと思います。というか、この本全体の価値を思えば、そうした記述は些末な事であると思います。
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