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38 人中、38人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
日本の鉄道はやはりすごい,
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レビュー対象商品: 定刻発車―日本の鉄道はなぜ世界で最も正確なのか? (新潮文庫) (文庫)
久々に鉄道ものの本が読みたいなぁと思って書店で探していたところ、目に付いたのが本書である。昔、列車ダイヤを作る「スジ屋」の話を読んで結構おもしろかった記憶がある(おそらく「列車ダイヤの話」(中公新書))ので、それに類する本というか現代版は何かないかなと思って手に取った次第(「みどりの窓口を支える「マルス」の謎」も一緒に買った)。この本のテーマは誰でも抱く疑問だが、誰も答えを出していなかったテーマ、つまり、「世界中でなぜ日本の鉄道だけ驚異的な定時運行率を達成しているか」である。これが、日本人の気質(きちょうめんな運行側とせっかちな客の側の期待)によるものなのか、貧弱な整備で膨大な需要に対応するための生活の知恵なのか、この辺りを読み解いていく作業が続けられる。 鉄道を描いた本(雑誌もそうだが)は、およそ、技術的な話を中心に話が進み結果としてバランスの悪いものになっているケースが多いが、本書は、経済学的、経営学的な視点が随所に入っており、新鮮というかはっとさせられる点も多い。読んでいくうちに、鉄道は日本という産業国家の強力なインフラとして、道路交通網とともに日本の競争力を大きく下支えしているのではないかとも感じた。 なお、最近読んだ英国人(多摩大学名誉学長のグレゴリー・クラーク)のエッセイに、日本人が世界に誇るべきものとして「新幹線」をあげて、「あの流線型の怪物が完璧なタイムスケジュールで、数分おきに滑るように駆け抜けていくのを見ると、この奇跡的な仕組みと完璧さを生み出した民族は、まさに卓越した存在と認めざるを得ません」と書いているが全く同感。なお、他には、「「サービス精神」と責任感」(大晦日でもテレビの修理に来てくれる国は他にないとのこと)、さらには、「日本人の尋常でない正直さ」(落とし物が手つかずで戻ってくる国は他にないとのこと)をあげているが、これまたいたく賛同するところである(蛇足ですが)。
11 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
名著です,
By カスタマー
レビュー対象商品: 定刻発車―日本の鉄道はなぜ世界で最も正確なのか? (新潮文庫) (文庫)
JR線の事故の時,週刊誌の読書欄で鉄道関係の書籍として「名著」と紹介されていたので,手に取りました.毎日何気なく利用している鉄道でしたが,これが"当たり前"であることに,どれほど多くの鉄道人の努力があったか/あるかが,実によくわかりました. 「ただ、文章書くのがあまり得意ではなさそうです。 「こういう無理をしているから,あの事故があったんだ」という感想をお持ちの方がいらっしゃいます.私は,そうかもしれないと思いつつ,最近の大事故の多発は,"社会が豊かになってタガが緩んできたのかもしれない"(もう,今の日本人は,昔の日本人がしていたような努力はできない?)という思いもちらと頭をかすめました.著者は,現状の鉄道に対する賛美だけではなく,最終章で,今の鉄道の問題点と鉄道の今後にも触れています.
14 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
おもしろかった,
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レビュー対象商品: 定刻発車―日本の鉄道はなぜ世界で最も正確なのか? (新潮文庫) (文庫)
文庫版約400ページのやや厚い本であるが、興味深い話がたくさん記述されており、一気に読ませる。多くのレビュアーさんが指摘されているとおり、(1)日ごろ当たり前のことと思っている「定刻発車」をテーマにしようとした着眼点のすばらしさ、(2)綿密な取材に裏打ちされたていねいな記述、は賞賛に値する。 この本を読めば、鉄道が機械・設備やヒトの綿密な連携のもとに運営されている巨大なシステムであること、そして、システムの維持には、その国の歴史・文化や気候・地形、リスクを減らす科学的アプローチ、運転手や運行支援職員の技量・真摯な取組みなど、ほんとうに様々な要素がからんでいることがよくわかる。鉄道そのものに興味のない人にもお勧めできる内容充実の本である。
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