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官邸敗北
 
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官邸敗北 [単行本]

長谷川 幸洋
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (15件のカスタマーレビュー)
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官邸敗北 + 日本国の正体 政治家・官僚・メディア――本当の権力者は誰か (現代プレミアブック)
合計価格: ¥ 3,045

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商品の説明

内容説明

「いいか、奴らに鳩山政権を守る気などない。敵だよ」

クリスマスの晩、“異変”は静かに始まった。著者の身辺で次々と起きた不可思議な事件、その謎解きで見えた民主党豹変の真相。与野党激突の舞台をしつらえ、政治家を争わせて操る人々が、日本の中枢を支配している――!

ベストセラー『官僚との死闘七〇〇日』、山本七平賞受賞『日本国の正体』の長谷川幸洋氏待望の新作。鳩山政権はなぜこんなに早く、こんなに大きく失墜したのか。「これは私自身が手触りの取材で感じた鳩山政権論である。政治家、官僚、メディアの現場感や本音にこだわった」(はじめに)とあるように、著者自身も本書の登場人物となり、実名を挙げてリアルに「鳩山官邸の敗北」を活写する傑作政治ドキュメントです!

第一章 官邸連続ミステリー
●財務官僚が議論にヤジ
●事業仕分けの功績者を邪魔者扱い
●菅直人の怒声「フジイの辞表をもってこい」
●官邸をないがしろにした財務省人事

第二章 民主党抱き込み工作
●財務省のゲームプランにはまる
●霞が関の利権を財務省の利権に組み替え
●国家戦略室の法的根拠は「どうぞ総理のご勝手に」
●内閣総務官室が書いた驚くべき法案

第三章 ドーナツ化する政権
●財務省お得意の「ヘトヘト」作戦
●藤井財務相辞任の背景
●政策決定の主導権を市場に委ねる邪道
●マニフェストと閣議決定の板挟み

第四章 操縦されるマスメディア
●一回の電話で亀井に押し切られた鳩山首相
●勝主計局長が激怒
●国税と検察はスキャンダルを知っていた
●司法記者を検察のポチに仕立てる四重基準

第五章 財政と天下りを分けるな
●民主党の成長戦略は専務理事政策の典型
●増税より公務員給与の削減が先
●財政危機と天下り問題は表裏一体
●総理大臣が小沢の代理人

はせがわ・ゆきひろ 東京新聞・中日新聞論説委員。慶應義塾大学経済学部卒業後、中日新聞社に入社、ブリュッセル支局長などを経て現在に至る。ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院(SAIS)で国際公共政策修士。財政制度等審議会臨時委員、政府税制調査会委員などを歴任。

内容(「BOOK」データベースより)

どうして、こんな事態になってしまったのか。鳩山政権は次第に財務省をはじめとする霞が関に取り込まれていった。閣僚や政務三役、民主党議員、政権中枢で働く官僚、野党議員たちの話を聞きながら、私はそう思った。ただ、そのプロセスは単純な一本道であったわけではない。ときには閣僚が官僚に怒鳴り声を上げ、逆に政権のど真ん中にいる官僚が私に政権に対する怒りと怨嗟の声をぶつけたこともある―。著者の身辺で起きた連続ミステリー、謎解きで見えた民主党豹変の真相。

登録情報

  • 単行本: 234ページ
  • 出版社: 講談社 (2010/5/21)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062161591
  • ISBN-13: 978-4062161596
  • 発売日: 2010/5/21
  • 商品の寸法: 19.2 x 12.8 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (15件のカスタマーレビュー)
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形式:単行本
民主党政権の失速ぶりが明らかになるにつれ、民主党政権批判の本が散見されるようになってきた。
本書は、表題だけ見るとこういった類の本の一つと誤解されるかもしれないが、浅薄な民主党批判とは全くレベルが違う。筆者は前作「日本国の正体」で山本七平賞を受賞した異能のジャーナリストだが、本書において、鳩山内閣で起きている表層的事象の裏側を深くえぐる切れ味は、前作と比べ、ますます磨きがかかった印象だ。
たとえば、昨年末頃から世間では、「鳩山内閣は、脱官僚といっていたが、実際には財務省依存だ」といった指摘がなされるようになった。本書では、まさにその頃、現実には、官邸と財務省とに亀裂が入っていたこと、そして、体調が原因とされた藤井財務大臣の辞任などもこれに起因した事象であったことなどを指摘する。
どこの新聞にも報じられていた「事実」を、筆者独自の取材と分析で料理しなおし、全く異なる「真相」を見せてくれるのは、手品のようであり、推理小説のような趣さえある。

本書の中でも言及されているが、筆者は、小沢報道に関し、新聞記者が検察のリークを報道していることが「結果的に当局の情報操作に手を貸す結果になっている」ことを、異例にも新聞紙上で指摘し話題を呼んだそうだ。
本来、メディアの役割とは、官僚からもらった情報を垂れ流すことでなく、まさにこの本のように、真相を分析することのはずだ。
その意味で、新聞やテレビの代わりに、本来のメディアの役割を果たしている本と言ってよいだろう。
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11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 麒麟児 トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
「鳩山ドーナツ政権」(137頁)の崩壊過程を独自の情報・取材をからめながら描いた好著。政治的な挿話の数々も含め、とにかく面白い。「JAL救済にからむ政投銀融資への政府保証問題、損保協会副会長の天下り人事、さらに事業仕分け結果をめぐる財務省の対応」(55頁)などに始まる同省の攻勢(即ち、更なる利権拡大)が正にわが国の滅びの道を準備しつつあることがよく理解できた。

「権力の集中を防ぐ観点からは税制の企画立案・徴税は「歳入庁」、予算編成は「内閣予算局」といったように組織を分けたほうが望ましいと思う ・・・ 財務省は国会議員に対して、アメとムチの両方を持っているのである」(73頁)。
「メディアが「自分たちの報道が作り出した世論」という点をしっかり自覚するのなら、自分が作った世論を根拠に批判するのは「自作自演」と指摘されてもしかたがないのだ。それでは批判にならない」(178頁)。
「民主党のもっとも有力な支持母体は日本労働組合総連合会(連合)であり、なかでも公務員が組織する自治労がその中核になっている。公務員の労働組合が支援する民主党が天下り廃止や公務員制度改革で「血を流せ」と言えるだろうか」(197頁)。
「事業予算自体も削減されているから、お土産を持たそうにも原資がない。・・・ いまや発想が逆転して、天下りポスト拡大のために新しい政策を考えたのではないかと思われるケースがあちこちに散見される」(212〜3頁、例えば経済産業省の唱道する新3K成長戦略(環境、健康、観光)に潜む「専務理事政策」(192頁)の如き)。

それにしても、財務省の「お灸」(187頁)により予算審議で乗数効果や消費性向の質問に答えられず、爾後同省のポチとなったかの如き現在の首相の姿は余りにも無惨。彼はかつて「増税は鼻血が出なくなるまで行政のムダを廃してから」と述べたが、一体その話はどうなったの?
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10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本|Amazonが確認した購入
 鳩山政権成立後に、政治家と財務省・経産省など各省がどう動き何を実現したか、それをメディアがどう報道したかに関して、筆者が持つ内情情報と洞察が鋭く光り、国民一般が報道で知っている動きの裏側にある底流が明らかにされている。表題は、鳩山政権の官邸が財務省・経産省に取り込まれて敗北したとする経緯を物語っている。筆者は最後に、政治家、官僚、メディアのあるべき姿を述べている。2010年5月の出版だから勿論菅総理への政権移行は反映していないが、政権移行劇を理解する上でも、また新政府が抱える課題を理解する上でも大変役立つ。
 6月現在では、政治の背景を理解する上で比類ない本なので五つ星とさせて貰う。参院選以降になると、段々現状が変わって来ると思うので、この本の値打ちの低減は免れないだろう。つまり時期限定の五つ星だ。その場合でも、政治家、官僚、メディアがどういう行動規範で動くものなのかという一般論は大いに参考になるはずだし、政権交代で一体何が起こったのかという歴史の解説としては充分役立つはずだ。
 
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