本書は、日本経済新聞社の経済解説部編集委員である著者が、過去10年間に官邸で繰り広げられた政治史を取材、分析し、政策決定のメカニズムが官僚主導から官邸主導へと変貌を遂げる過程を明らかにするドキュメント。
不良債権処理を巡ってリーダーシップを一切発揮できず、旧大蔵省に処理を丸投げした村山富市政権に始まり、政治主導の道へと転じるきっかけを作った橋本龍太郎内閣、小渕恵三内閣における、政官財の主役たちによる駆け引きを描く。また、小泉時代への幕間と見られがちな森喜朗政権下で、今日の官邸主導政治の象徴である「経済財政諮問会議」のお膳立てがなされていた事実を明らかにする。
小泉改革が“変人のこだわり”などでは決してなく、官邸主導を目指す改革の必然であったことを示すと同時に、「冷静な意志と戦略を併せ持った改革者」という、小泉首相が持つもう1つの姿を浮き彫りにする。
(日経ビジネス 2006/03/13 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
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