登録情報
|
|
あなたの意見や感想を教えてください:
|
||||||||||||||||||||||
|
最も参考になったカスタマーレビュー
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
「表象」の教科書,
By
レビュー対象商品: 官能の哲学 (ちくま学芸文庫) (文庫)
1984年から2000年まで。著者が書いた短い論考をまとめた著作集。著者によると、「官能」とは、最終的な一致=解決を目指しながらも、常にその結末を先延ばしすること。その先延ばしされた場所にいろんなものを呼び込み、身をまかせようではないか、ということです。そこで問題になるのは、一致=解決を媒介する言語であり、欲望である。「わたし」が「わたし」との一致を夢見ながらもずれていかざるを得ないのも、媒介している言語や欲望が「わたし」のものではないからだ、だからこそいろんなことが起こりうる。松浦さんといえばザ「表象」。信頼できる「表象」の教科書です。
文学、絵画、映画を「表象」の次元で幅広く対象とし、かつ、常に歴史的な変遷を忘れない(たとえば、映画において背景と前景の合成手法である「スクリーンプロセス」の消滅で映画史を区切る、など)刺激的な論考です。インタラクティヴなメディアについては、さすがにチャットやニコ動まで論じつくせない憾みがありますが(それは他の人にまかせましょう)、「表象」全般について、特に文字と絵画についてさすがです。小説家ですしね。タイプライターを打つ猿が登場する「言葉の死=欲望の死」必読。
あなたの意見や感想を教えてください: 自分のレビューを作成する
|
|
|