先に岩瀬達哉『年金大崩壊』と保阪展人『年金のウソ』を読んでいたので、本書の著者連の名前に大いに食指が動いた。が、本書のテーマは年金に比べれば規模の小さい雇用保険。前半の保阪レポートには、さもありなんとは感じるものの、今更左程の衝撃は感じられなかった。保阪×岩瀬×大川の鼎談も、ま予想通りの無駄遣い批判。期待していた大川の突っ込みもどうも場違いなモノが多くイマイチ。彼は現場取材で撮影した写真が掲載されていたのが最大の貢献かも。
最も、迫力があったのは後半、若林亜紀氏を交えての座談会である。彼女はかつて「朝まで生テレビ」で官僚制度を取り上げた際に、元特殊法人勤務の御自身の経験から、赤裸々に天下りの実態を告発していた人である。本書はこの部分だけでも多くの人に読んでもらいたい。
若林「世の中から取り残されていくような、自分が腐っていくような感じ、廃人になっていくような感じがものすごくしました。」