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宗教批判をめぐる―宗教とは何か〈上〉 (洋泉社MC新書)
 
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宗教批判をめぐる―宗教とは何か〈上〉 (洋泉社MC新書) [新書]

田川 建三
5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,575 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

人間はなぜ宗教を生み出し維持してしまうのか?著者の問題意識は鮮明である。人間のいとなみの中から、「宗教」と呼ばれる部分だけを抜き出してきても、宗教を生み出してしまう人間の実態を知ったことにはならない。我々にとって必要なことは、宗教として知ることではなく、何故、どのようにして、人間が宗教を生み出し、維持してしまうかを知ることである。護教的立場とは無縁な場所から宗教学者・作家などの所説を逐一批判することで、いわゆる宗教性を解体する。22年の歳月を経ても古びない待望久しい名著の復刊。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

田川 建三
1935年東京生まれ。専攻は新約聖書学。1974~1976年ザイール国立大学神学部教授。1978~1999年大阪女子大学学芸学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 318ページ
  • 出版社: 洋泉社; 改訂増補版 (2006/05)
  • ISBN-10: 4862480292
  • ISBN-13: 978-4862480293
  • 発売日: 2006/05
  • 商品の寸法: 17.4 x 10.8 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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31 人中、27人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
 著者自身による懇切丁寧な解説があるので、レビューする必要はありませんが、(主宰誌散逸の為か)著作集出版が絶望的な孤高の思想家・田川建三を読み解きたい方にとっては、(表向きは)空白の'80年代と、著者の原点を再確認することが可能な書でしょう。「批判的主体の形成」(1971),「思想的行動への接近」(1972)で提示された、宗教的なるものを必要とする現代社会批判から、思想の軸足のブレはまったくありません。ただし、今回の再刊にあたり、註記として様々な説明を入れざるを得なかった現在の著者の心境の複雑さがしのばれます。(当時の読者には俎上にのぼす人物・著作については、まったく説明を要しなかったこと自体も驚きですが)

 「第一部一.人は何のために生きるか」は、著者のアフリカ体験を踏まえて読むべきでしょう。(初出が逆になりますが)「イエスという男」、「書物としての新約聖書」で示された帝国支配と支配言語、それらとの原始キリスト教の関係の精緻な分析へとつながります。「第一部二,三」は帯の惹句どおりの内容。「第二部」は、サブタイトル「翻訳に現れた思想の問題」そのものずばりの評論集です。これも、「書物としての新約聖書」に結実します。「第二部一」は、共同訳への論評、「第二部二」は、宗教家が持つ「書いてあることを読まず、書いてないことを読み取ろうとする」心性への皮肉交じりの評論、「第二部三」は、E.ブロッホ(と翻訳の)批判。

 「第三部一」は、著者が日本のキリスト教作家の中で、唯一人評価していた故・遠藤周作氏に対する本格的な批評です。「附論-論争以前のこと」は、完全に勝負ありの感がありますが、著者がいうところの「タイプライターなみの速筆」で鳴らした論敵氏も、お弟子さんを総動員すれば、ブルドーザー並みの仕事が達成可能なのを既に立証されておいでです。奇麗事では決して済まされない「業界」に、肌が粟立ちました。
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45 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
期待外れ 2008/9/2
形式:新書
著者の遠藤周作批判の内容にのみ関心があって読んだが
浮かびあがったのはかつて遠藤に世話になりながら
恩を仇で返すような非礼極まりない言葉の端々に現れる
人間性と、本質からまったく外れたところでの独りよがりの
批判と自己顕示、字面と合理性のみへの妄信と宗教的不感症
のみであった。さらに邪推するならばあえて大衆作家の遠藤
を標的にしたところに著者自身が批判する商業的な臭いを
感じぜずにはいられなかった。それくらい内容が薄い。
私自身、遠藤が『イエスの生涯』等で根拠としてあげている
学者や学説の質に疑心があったからこの本を手に取った訳だが
著者が遠藤を不当に矮小化するのみでその本質をまったく理解
できていないためにその批判も的外れで瑣末な議論に終始して
しまっている。もう少し高いレベルでの遠藤批判を期待して
いたのだがまったくの期待外れに終わった。
作家の人物、才能、感性にこれほどまでに差があるのかという
ことを知るには良いサンプルなのでとにかく一読をおすすめしたい。
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