頭の良い人がいるものだ。
「宗教」をキーワードに、広大な知の平原を飛行船で俯瞰するように叙述が進む。
自分の意見は最小限に、各分野のキーパースンを取り上げ、やさしく解説してゆく。
優れた「読者READ-ER」とはこういう人のことをいうんだなあ。
ストイックに、他人の著書を読み解き、要約し位置づけを続けていく作業。
それが、公平無私な見事なスタンスで続けられていくので、読んでいて快感。
このまま終わるのかなあと思っていたら、最終章に突然
「わたくしなりの結論を先にいいますと」の一文。
ページにしてわずか4ページ。
最後の最後に脇本先生のすがすがしい宗教観が語られます。
不覚にも私泣きました。
講談社学術文庫で泣かされるとは思っていなかった・・
お勧めです。