◎「花咲爺(はなさかじい)の犬」・・・・・・花咲爺さんの話から、縄文人と弥生人の古代日本へとさかのぼる話。(「ビッグコミック」2005年3月)
◎「割られた鏡」・・・・・・邪馬台国と女王・卑弥呼(ひみこ)のルーツをたどる話。(「ビッグコミック」2005年4月〜5月)
◎「織女(しょくじょ)と牽牛(けんぎゅう)」・・・・・・七夕伝説の源流を探すうちに、はるか古のギリシア神話へとたどり着く話。(「ビッグコミック」2005年7月〜8月)
殊に、「割られた鏡」の話にわくわくしました。向かい合わせの鏡のように、遠く隔たった土地の名前があまりにも似通っているところ。「へーっ」と、不思議の感に打たれました。宗像教授、危機一髪の話でもありましたね。そういえば宗像教授って、風格が出てきたショーン・コネリーのイメージがあるなあ、なんて。北森 鴻さんの「冬狐堂」シリーズの第2長編『狐闇』を想起させる話でもありました。
「織女と牽牛」の話もその真偽はともかく、不思議なロマンとスケールの大きさに浸ることができましたね。果てしなき時の流れの中、一本の糸が東の伝説と西の神話とを繋げたかのような話の味わい。うん、これも面白かったな。『怪談』を書いた小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)がギリシアのレフカダ島生まれだと知ったのも、「へーっ。そうなんだ」と、ちょっとびっくり。