宗像教授の妻子が亡くなった事は既に明らかですが、この第11巻ではその詳しい事情が明らかになります。
「扶桑伝説」
中国由来の巨木「扶桑」の伝説を病床の宗像教授が解き明かします!
話は人類文明よりも遥か昔、数千年前の巨木、メタセコイアの珪化木を中心に展開されます。
珪化木とはいわば木の化石で、古代人がそれを見て巨木伝説を生み出した、というのです。
中国各地や日本各地に巨木伝説が残るのも、この為だそうです。
超古代から伝説が生まれるとは、ロマンですね!
「無限回廊」
この話ではとうとう宗像教授を襲った過去の悲劇が明らかになります。
そう、妻子が亡くなったお話です。
宗像教授は過去に同じ先生の下で学んだ旧友と再会、謎解きを頼まれます。
伏見稲荷に代表される蛇、鏡、朱色、狐、稲荷、稲妻などの関連です。
この旧友高南先生が、かつて宗像教授の奥様を愛された方だったのです。
いわば恋敵。
そして物語は誰も望まなかった悲劇の展開へ。
宗像教授の手元には、トレードマークの一つであるステッキが残ります。
「裂けた仮面」
かつて一緒に旅をして、そこで落命した亜南青年の三回忌を弔うため訪れたお寺が舞台です。
参考
宗像教授異考録 1 (ビッグコミックススペシャル)大昔中国で数々の奇跡を起こした宝誌和尚、果ては顔を半分に割り中から観世音菩薩を出現させたといいます。
その隠された仏像がこの寺から発見されたというのです。
顔を裂き、中から菩薩を出現させようとする仕草に宗像教授は関心を引かれます。
かつてインドで遭遇した不思議な体験・・・。それを思い起こさせるのです。
人間とは、真理とは・・・宗像教授は深く自分に問いかけます。
宗像教授の数々のお話は、漫画的であり、突飛もないものかも知れません。
しかし、想像力は自由であり、古代へのロマンは誰もが持って良いものです。
漫画という親しみやすいメディアで、分かり易く、時には大胆に推理を展開する宗像教授シリーズは、私の考古学へのロマンをかき立ててくれます。
特に此の第11巻では宗像教授の家族を奪った秘話が描かれており、宗像教授の過去への断ち切れない想いを痛切に表現しています。
是非、ご一読下さい!!