いつものように、民俗学の『推理』を楽しみにしていたのですが、今回はどれもイマイチ。
伝説の謎より、現実の人間関係や社会問題に比重が寄っているためだと思われます。
前巻で卵巣癌が発覚した忌部神奈と宗像教授とのやりとりが大きかったり。
『百合若大臣』と『オデュッセイア』の関連性について始まった話が、日韓の領土問題になったり。
木曽地方で馬が怪死するという伝承の謎を解明する話が、脱サラ牧場主と小学校の保健の先生、剛毅な大地主たちの話になってしまったり。
どうも今回、宗像教授の存在感が薄いです。
なので★3っつです。
9巻からこのシリーズ、近頃低調です。
ネタ切れという感じではないのですが、前ほどアツい展開、感動する謎解きが少なくなってきています。
次に期待…してもいいのかな?
◎お気に入りの1コマ
P.209、上段・右。汚染された森を処分するため、処理班が到着。
地主さんだけでなく、防毒マスク装備の火炎放射器部隊まで木曽馬に乗っている姿がシュールです。