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完訳 千一夜物語〈4〉 (岩波文庫)
 
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完訳 千一夜物語〈4〉 (岩波文庫) [文庫]

豊島 与志雄 , 佐藤 正彰 , 渡辺 一夫 , 岡部 正孝
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

勇猛果敢の若き王子カンマカーンが登場。イスラム軍・キリスト教徒軍の最後の対決が迫る。前巻にひきつづいて語られる長篇物語の終幕の後は、孔雀や烏や狐など、小さな動物たちの語りだす知恵の数々が、さながら小粒の真珠のようにきらめく寓話集「鳥獣佳話」。

登録情報

  • 文庫: 450ページ
  • 出版社: 岩波書店; 〔改版〕版 (1988/7/7)
  • ISBN-10: 4003278046
  • ISBN-13: 978-4003278048
  • 発売日: 1988/7/7
  • 商品の寸法: 14.6 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫
第4巻。このあたりから話の調子が少々変わってきます。
「大人向け」と噂に聞く千一夜の本領発揮。
語姫シャハラザードも艶っぽい話で王の気を引くなど、芝居っけたっぷり。
また、この巻には世に知られた「船乗りシンドバッドの冒険」がお目見えします。

この巻にも多くの美姫が登場しますがが、千一夜の女性の「美」の基準は厳しく定められています。

まず、経典を読むなどの教養があり、声が美しく楽器の演奏が巧みで、詩歌に秀でており、美しい文字がかけること。
これは平安の姫とも共通していますね。

肌が白く、頬は薔薇のように赤いこと。
黒目勝ちの目を伏せて、おとなしやかにしていること。
目は水晶の棒でコフル(アイライナー)を塗ることで、長く涼やかに見せるそうです。

唇は色赤く、ぽったりとしていること。
胸は豊かに丸く、腰は細く、お尻と脚はたっぷりしていること。
しかし手首、足首は細く繊細で、足は小さいこと。

つつましやかに、かつ上手にお尻を振りながら歩く方法の指南なども出ており、男性には控えめに見せながらも、女性間の厳しい競争を生き抜く知恵を感じます。

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第4巻 2007/9/24
By
形式:文庫
 第3巻の続きを終わらせて、その後3話収録。この巻はなかなかの充実を見せており、特に最後の話は相当な猥談ではあるが、構成もしっかりしているし、芸術性は高いと思う。その前の悲恋物も同様。枝分かれした筋が、合うべきところできっちり合う。そういうプロットの魅力は、たとえば425ページなのである。気を失うのも無理はない。上手いもんだ。
 カリフのハールーン・アル・ラシード、及びおつきのジャアファル、マスルールは全編通じて本当にしょっちゅう現れる。その頃が黄金時代だったのか。もっとも、称賛しているばっかりでなく、カリフがたちの悪いいたずらすることも書いてあるが。
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形式:文庫
三巻に続くキリスト教対回教徒の戦闘は、ダウールマカーンのあとを継いだカンマカーンの代に入ってようやく勝利を得た。アブリサの息子も登場したりして、長い話もようやくここに完結する。真ん中あたりで後でゆっくり語りましょうって言っていた運命の力は、あっさりカンマカーンと結ばれて終わっていました。

そして鳥獣佳話として、狐や孔雀やライオンが主人公になったショートストーリーが続く。これはイソップに通じるものがあるけれど、皮肉が効いていたりして面白かった。そしてカリーファの愛妾シャムスエンナハールの悲恋と、反対に大団円で終わるカマラルザマーンとふたりの姫の話。ブドゥール姫の行動力に比べると、カマラルザマーンは流されてるだけのような気がしなくもないかな。あげくのはてには妻に王位も第二夫人をあてがわれてるし。ブドゥール姫とハイヤート姫の関係ってちょっと特殊だしね。「夜は夫に、昼はお互いのためにあてていた」って読みようによってはとっても…。それでもハッピーエンドといえなくもないのでしょう。

長い話が終わった後に短い小噺をいれて、ふたつの恋愛話をもってくるシェエラザードの語りは余裕が出てきたのかな。お話が一つ終わったところでその日は終わりにして、タイトルだけ教えたりしているあたり。シャハリヤール王もちょっとだけ過去を後悔する様な言葉をもらしている。お話だけでなく、こちらのふたりの様子も気になる巻でした。
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