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完訳 千一夜物語〈3〉 (岩波文庫)
 
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完訳 千一夜物語〈3〉 (岩波文庫) [文庫]

豊島 与志雄 , 佐藤 正彰 , 渡辺 一夫 , 岡部 正孝
5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

回教王オマルの側女ソフィーアとは、実は海賊にさらわれて王のもとに献上されたキリスト教徒の王女にほかならなかった。復讐を誓うキリスト教徒軍と回教徒軍のあいだに、延々王家3代にわたる戦いが始まる。『平家物語』をおもわせる『千一夜物語』中の最長篇。

登録情報

  • 文庫: 420ページ
  • 出版社: 岩波書店; 〔改版〕版 (1988/7/7)
  • ISBN-10: 4003278038
  • ISBN-13: 978-4003278031
  • 発売日: 1988/7/7
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 61,011位 (本のベストセラーを見る)
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
全10巻の第3巻。

1,2巻は小話集の趣でしたが、この巻は長編が占めています。
キリスト教国の王女がさらわれて、オマル王のハレムに入ったことから、この王女の奪い合いが3代に渡って繰り広げられます。
この戦争のトリックスターというべき老女は、醜く、狡猾で、世間を知らぬ高貴の者たちを次々手玉にとって、敵見方を縦横に行き来します。

戦場の描写など、簡潔な文でありながら、耳元に槍がかすめる音が聞こえそうな臨場感。
その一方死を前にした描写は、表紙抜けするほどあっさり。
主人公でさえ「王の魂はその体を離れた」という一文で片付けられてしまいます。

相変わらず「この世に二つとないほどの美形」があちこちに登場しますが、男性は月、女性は薔薇にたとえられるのがお約束。

一対の美男美女を「どちらがどちらとも見分けがつかないほどよく似ている」と表現しているところを見ると、男性美・女性美という観念はあまりなかったのかしら、とも思います。

貢物の果物や香辛料のバラエティの豊富なことは、貿易の拠点であったイスラムの豊かさを彷彿とさせます。

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第3巻 2007/9/23
By
形式:文庫
 十字軍遠征等を反映しているようで、当然といえば当然だが、キリスト教徒は概して悪く書かれている。特に「災厄の母」という、物語の中で第一の悪役がそうである。この「千一夜物語」の中でキリスト教徒が好意的に書かれるとしたら、若い女性の場合だ。第9巻に、まさにそれをテーマにした話があるので、読んでみることをお勧めする(なお、改宗も条件だが)。
 長い話だが、戦場描写ばかりでなく、教訓談とかも相当含まれてるので、多少なりともやっかいなところだ。全体の完成度は大して高くない。主人公たちが捕らわれて、逃げることができたのは何故か縛っていた針金が偶然切れたから、という設定とか、妙にいいかげんだし。全体のささくれだった雰囲気にうるおいを与えるためだろう、後半に恋愛物が挿入され、それが第4巻までも続くことになるが、それも4巻に入るまでは、あまり楽観できる性質の話でない。だからうるおいを与えることになっていない、とも思えるので、第3巻はあまり評価できないというわけである。
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戦争と悲恋と 2006/6/17
形式:文庫
やっと百夜を超えました。千一夜中でも最長の物語だそうで、王家三代にわたるキリスト教徒との戦争を描いた壮大な叙事詩になっています。とにかく登場人物が多いのと入り乱れた血縁関係と敵味方の関係がややこしい。

キリスト教徒対回教徒の確執があるなかでも恋は関係ないらしく、ひとつのテーマになっているのがキリスト教の王女アブリサとスルタンの王子シャールカーンの悲恋でした。やはりキリスト教徒には運命も厳しいらしく、強く美しい王女アブリサは惨めに死んでしまう。その原因でもあり戦争を引き起こす原因にもなったのはスルタンの漁色に他ならないと思うんだけどな。回教徒の話なので、当然キリスト教徒は野蛮人として見下げられてしまっているんだけどね。その割にはハーレムにキリスト教の女を大量購入したりしてるから、そこまで厳しくもないのかな。

戦闘は災厄の母と呼ばれる醜い老婆の陰謀で泥沼と化していった。父と兄を失い王位を継いだダウールマカーンを楽しますために大臣の語る王冠太子の話でこの巻は締めくくられる。
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