シャハラザードが王様に毎夜物語ることになった経緯を語る「緒話」に始まり、第一夜から第二十四話まで。私は食いしん坊なので、つい物語の中の食べ物が気になります。第九夜、バグダードで荷かつぎを仕事としている男が、市場(スーク)で、驚くほどの美人から仕事を頼まれます。彼女は荷かつぎ男を連れて、大量の買い物をします。あらゆる果物、肉、あらゆる種類のアーモンド、そしてお菓子、清涼飲料水などがたーくさんでとても美味しそうです。第二十三話と二十四話で、大臣ヌーレディンの一人息子が、色々な出来事の結果、その身分を隠して菓子屋の主人となり、店は繁盛していました。そこへ、彼の息子が父親探しの旅の途中寄ります。お互いに親子とは知らない彼らでしたが、それを知るきっかけとなっ!たのが「柘榴の実のお菓子」でした。登場した人物が別の人物に物語り、さらにその物語の中の登場人物が物語るというようなつながりなので、うっかり元の話を忘れそうになってしまうほど。それで最後はきちんとまとまるので、面白くてやめられません。