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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
完訳 ナンセンスの絵本,
By 中島弘貴 (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 完訳 ナンセンスの絵本 (岩波文庫) (文庫)
ヴィクトリア女王にも絵の手ほどきをしたことがあるという著名な腕利きの画家エドワード・リアが、脱力したユーモラスな絵にユーモラスな詩を付けた本書を出版して人気を博した。ちなみに、かの「不思議の国のアリス」の作者ルイス・キャロルにも影響を与えたとされている。肝心の内容はというと、絵も文章も他に類を見ないほど軽い。実際のところ、さほど時間もかからずほとんど一気に読めた。その軽さは底意のなさ、つまり皮肉や風刺めいた表現が感じられないところにあるんだろう。それこそナンセンスに終始しているので娯楽以外何も得られないかも知れないが、それを損なう悪意や不純物がないところにも非常に好感が持てる。心底から言葉遊び、絵遊びに終始しているように思えるのだ。その心地よい軽さを覚えながら読み進め、時々くすっとさせられる。それは文意よりも文の雰囲気を再現しようと努めた訳者の力に拠るところも大きいだろう。意訳のオンパレードだが、絵とぴったりの訳文だと思う。 全ページがすごく面白いというわけではなく、打率が3割前後くらいに感じられるところもご愛嬌。そんな憎めない本だ。
28 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
リメリックとはなんぞや?,
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レビュー対象商品: 完訳 ナンセンスの絵本 (岩波文庫) (文庫)
アイザック・アシモフの連作ミステリ『黒後家蜘蛛の会』(創元推理文庫)はご存じだろうか。紳士クラブの夕食会の席上で、ゲストから提示される謎を、メンバーがあれこれ推理するというフォーマットで書かれた秀作シリーズである。 このシリーズのレギュラーに数学者がいて、趣味が「リメリック」なるものだと書かれている。韻文による戯れ唄らしいとまではわかったが、具体的にどういうものかは、長年の謎だった。 ことばあそびについて書かれた本には必ず出てくる基本図書のひとつだが、適任の訳者を得て、正編続編あわせて二百編が日本語となった。そのくだらなさは、目が回るほど。なるほど、ブラック・ウィドワーズの面々が「リメリ!ック? くだらん!」と決めつけるのにも得心がいった。しかし、よくよく読むと、風刺やらあてこすりやら、底意が含まれているらしい部分も見て取れる。意外に奥は深いのかも知れない。探ろうって気には、なりませんがね。 名高き おふざけ翻訳者
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