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8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
「本能寺の変」を読み解く上で貴重な記録,
By Saburo Ochiaigawa "水村" (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 完訳フロイス日本史〈3〉安土城と本能寺の変―織田信長篇(3) (中公文庫) (文庫)
「本能寺の変」については、明智光秀によりどのように反乱が実行され、その原因が何であるか、今日まで多くの人々の関心を集めてきた。本書には異国人宣教師の書き残した「本能寺の変」の記録(第56章)が含まれており、明智光秀の反乱に関心のある人々にはこれらを読み解く上で必読の書であるかもしれない。また、高山右近や細川ガラシア夫人というキリシタンが輩出した当時の世相を理解する上でも、貴重な資料と言えるだろう。安土・桃山時代が現代日本と遠く隔たった時代でありながら、現代日本に通じる開放的な文化が育まれていたことに驚かざるを得ない。なお、著者が宗教という眼鏡を通して見た中世日本であり、読者は著者が伝える姿に歪みのある可能性も考慮しながら読み進む必要があるだろう。
21 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
総タイトルが問題だが、きわめて貴重な資料。,
By
レビュー対象商品: 完訳フロイス日本史〈3〉安土城と本能寺の変―織田信長篇(3) (中公文庫) (文庫)
たいへんな労作で、同時代の資料として貴重であるのは間違いない。ただ、これに『日本史』というタイトルが付いているのは誤解を生む。 いかなる歴史書も、書き手の主観や独断を排除することはできないが、 それでもここまであからさまな主観や独断(異教徒から見れば偏見になる)で徹底されているならば、「日本史」という看板は下ろすべきだろう。 実態は、一人の宣教師の滞日数十年間を綴った「手記」「日記」であって、 たとえば同時代の日本人のものでは山科言継『言継卿記』や、吉田兼見『兼見卿記』、勧修寺晴豊『晴豊公記』などと同列の「同時代の証言」としての価値はある。 フロイスの上司にあたるバリニャーノからは「冗長すぎる」として公的記録としては評価されなかったようだが、 個人の「日記」としてとらえれば、むしろそこにはそれなりのおもしろさがある。 一宣教師にすぎないフロイスが、気負いに気負って、信長を始めとする名だたる武将や堂上公卿と交流し、彼らを評するくだりなどは、他の資料では見えない面が浮かび上がってなんとも興味深い。 好意も悪意も、ここでは隠す必要がないから実にあからさまで、だからかえって事実関係に嘘はないと逆に判断できる。 本書の値打ちは、この「偏見」にこそあるだろう。 というわけで、本書は「歴史書」ではなく、「偏見に満ちた個人の日記」として読むべきでしょう。
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
信長の考えていたこと,
By ウルトラマンタロウ (神奈川県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 完訳フロイス日本史〈3〉安土城と本能寺の変―織田信長篇(3) (中公文庫) (文庫)
「イザナギ・イザナミがこの国の最初の住人であるという説についてどう思うか」信長が宣教師にこんな質問をしていたとは、知らない人がほとんどなんじゃないでしょうか。 歴史学者の間でもこの件はタブーになっているのか、触れている本を見たことがありません。 彼らがどう答えたか、それは読んでみてのお楽しみです。 他にも一部で有名な安土宗論についても書いてあります。 「信長公記」とほぼ同じ展開になっているので、やはりこれが事実のようです。 ちなみに他のレビューを書いた人が勘違いしていますが、 「賤ヶ岳の戦い」など、秀吉についてのことは4巻・5巻の秀吉編に書いてあります。 賢明な方々はお間違えなきよう。
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