面白いです。
宣教師フロイスの語る不思議な戦国日本の姿が面白く、長年書棚で眠っていた「信長公記」も引っ張り出して併読し始めてしまいました。
ドラマや小説のイメージと、異なる戦国時代がどんどん見えてくるのが楽しい。
この第1巻は、「織田信長編」と銘打たれていますが、実際は信長はまだ出てきません。文中で1回名前が出る程度です。収録内容は、京都へのイエズス会の初期のアプローチから14代将軍義輝の殺害事件あたりまでの時期で、その間畿内にかかわりのない記事は割愛されています。(割愛部は後の巻に収録)
この頃は信長はまだ上洛前ですね。
また、巻末の著者略伝をはじめとする解説も大変面白いです。
ところで、この時代の宣教師ってすごかったんですね…。
本文の記述や総目次の各題目を見ていると、彼らが日本の国土や社会をものすごく研究していたのがよく分かります。
日本の仏教についても、単に悪魔と決めつけて蔑んでいたのかなーと思っていましたが、そうではない。
確実かつ劇的に論破するために、相手を研究している。
「対禅宗」とか「対法華宗」とか、細かく対策を練っている。
すごく戦術的に、布教を行っている。
私は彼らをなめていたと知りましたよ。この人たちはとんでもない集団です。
「宗教者」という言葉が通常喚起するイメージとは別物です。なかなか慄然とさせてくれました。
この点は私にとって大きな収穫でした。