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33 人中、33人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
戦国時代を知るための必需資料,
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レビュー対象商品: 完訳フロイス日本史〈1〉将軍義輝の最期および自由都市堺―織田信長篇(1) (中公文庫) (文庫)
ポルトガル人が書いた日本の戦国時代を知る超一級の資料。外国人の目から見た日本は、時として偏見に支配されているものの、人々の生活や信長との会見とその人ざまを生き生きと描いている。比較的無味乾燥になりがちな日本側の資料を補い、戦国ロマンを書きたてる書である。原資料の順序を変え、トピックごとにまとめたことにより読みやすくなっている。 残念なのはこの文庫版が作られるにあたって、ハードカバーにあった訳注などが削られてしまったことであるが、それでも十分な歴史資料であるし、この手の一次資料として破格の安値となっているのがうれしい。
11 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
宣教師!,
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レビュー対象商品: 完訳フロイス日本史〈1〉将軍義輝の最期および自由都市堺―織田信長篇(1) (中公文庫) (文庫)
面白いです。宣教師フロイスの語る不思議な戦国日本の姿が面白く、長年書棚で眠っていた「信長公記」も引っ張り出して併読し始めてしまいました。 ドラマや小説のイメージと、異なる戦国時代がどんどん見えてくるのが楽しい。 この第1巻は、「織田信長編」と銘打たれていますが、実際は信長はまだ出てきません。文中で1回名前が出る程度です。収録内容は、京都へのイエズス会の初期のアプローチから14代将軍義輝の殺害事件あたりまでの時期で、その間畿内にかかわりのない記事は割愛されています。(割愛部は後の巻に収録) この頃は信長はまだ上洛前ですね。 また、巻末の著者略伝をはじめとする解説も大変面白いです。 ところで、この時代の宣教師ってすごかったんですね…。 本文の記述や総目次の各題目を見ていると、彼らが日本の国土や社会をものすごく研究していたのがよく分かります。 日本の仏教についても、単に悪魔と決めつけて蔑んでいたのかなーと思っていましたが、そうではない。 確実かつ劇的に論破するために、相手を研究している。 「対禅宗」とか「対法華宗」とか、細かく対策を練っている。 すごく戦術的に、布教を行っている。 私は彼らをなめていたと知りましたよ。この人たちはとんでもない集団です。 「宗教者」という言葉が通常喚起するイメージとは別物です。なかなか慄然とさせてくれました。 この点は私にとって大きな収穫でした。
34 人中、26人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
総タイトルが問題だが、きわめて貴重な資料。,
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レビュー対象商品: 完訳フロイス日本史〈1〉将軍義輝の最期および自由都市堺―織田信長篇(1) (中公文庫) (文庫)
たいへんな労作で、同時代の資料として貴重であるのは間違いない。ただ、これに『日本史』というタイトルが付いているのが問題だ。 いかなる歴史書も、書き手の主観を排除することなどできないが、 それでもここまであからさまな主観(異教徒から見れば偏見)で徹底されているならば、「日本史」という看板は下ろすべきだろう。 実態は、一人の宣教師の滞日数十年間を綴った「手記」であって、 たとえば同時代の日本人のものでは山科言継『言継卿記』や、吉田兼見『兼見卿記』、勧修寺晴豊『晴豊公記』などと同列の「日記」である。 フロイスの上司にあたるバリニャーノから「冗長すぎる」として公的記録としては評価されなかったようだが、 個人の「日記」としてとらえれば、むしろそこにこそおもしろさがある。 一宣教師にすぎないフロイスが、気負いに気負って、信長を始めとする名だたる武将や堂上公卿と交流し、彼らを評するくだりなどは、他の資料では見えない面が浮かび上がってなんとも興味深い。 好意も悪意も、ここでは隠す必要がないから実にあからさまで、だからかえって事実関係に嘘はないと逆に判断できる。 本書の値打ちは、この「偏見」にこそあるだろう。
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