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完璧な病室 (中公文庫)
 
 

完璧な病室 (中公文庫) [文庫]

小川 洋子
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

弟はいつでも、この完璧な土曜日の記憶の中にいる−−病に冒された弟との日々を描く表題作、海燕新人文学賞受賞のデビュー作「揚羽蝶が壊れる時」に、第二短篇集「冷めない紅茶」を加えた、かぎりなく透明で瑞々しい最初期の四短篇。

内容(「BOOK」データベースより)

弟はいつでも、この完璧な土曜日の記憶の中にいる―病に冒された弟と姉との時間を描く表題作、海燕新人文学賞受賞作「揚羽蝶が壊れる時」に、第二作品集「冷めない紅茶」を加えた四短篇。透きとおるほどに繊細な最初期の秀作。

登録情報

  • 文庫: 243ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (2004/11)
  • ISBN-10: 412204443X
  • ISBN-13: 978-4122044432
  • 発売日: 2004/11
  • 商品の寸法: 15 x 10.4 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 24,106位 (本のベストセラーを見る)
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純文学 2004/12/15
形式:文庫
 冷たく、静か、そして綺麗な小川洋子の世界。哀愁漂う「完璧な病室」中性的な「冷めない紅茶」この二編が特に気に入った。
 ストーリーの奇抜さ、面白さで読ませる大衆小説とは違う、落ち着きある洗練された思想、文章で読ませる純文学の世界。どちらが良いと言うわけではないが、テレビでは決して表現できない「文学の世界」を堪能するのも、たまには良いのでは?
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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
繊細な人たち 2003/7/10
形式:文庫
病気の弟の世話をする為に病室に通う姉。弟は重い病で、ぶどうしか体が受け付けなくなっていた。彼女は主治医の先生と図書室で会ってから、その筋肉について考える。弟は悪化の一途をたどり、彼女は主治医のあの筋肉に抱かれたいと思う。ただ、抱きしめられるだけを願い、請う。

病院、筋肉、図書館、ぶどう。ありふれた材料が小川洋子の手にかかると繊細で妖しいものへと変わってしまう。暗い、と言う人もいるだろう。苦手な人も、実際いるようだ。しかし一度は小川作品に触れてみるといいと思う。わたしはこの本を読んで一気に小川洋子の世界にはまってしまった。独特の人物が出てくる。この人物達が魅力的なのだ。

他にわたしのお勧めは『ホテル・アイリス』。

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By ともぱぱ 殿堂入りレビュアー トップ50レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
著者の作家デビュー作を含む最初期の4短編を収録。著者初期の作品を彩る、無機的なクリーンさへの渇望と有機的な汚れへの嫌悪、他人に対する残酷な気持ちと他人に抱きすくめられたい気持ちの自分の中での併存、が確かな筆力で描かれる。病室が「完璧」なのは生活臭がなく汚れがないからであり、小さな子に残酷になれる一方、同じ孤児院で暮らすダイヴィングの男性選手の筋肉にはあこがれる、といった具合に、日常生活の裂け目といえる状況での心のうつろいの描写が鋭く、著者はデビュー時から多くの引き出しを持っていたのだな、と感心する。特に「揚羽蝶が壊れる時」での女性の身体内部の感覚の表現は、男性である私には実感できないことだが、その繊細さには驚嘆する。残酷な行動等は、「博士の愛した数式」からのファンを戸惑わせるかもしれないが、全体として静への志向は本作でも明確であり、著者はデビュー時から「完璧」だったことを知ることができる1冊である。
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