この書籍、単行本初版が2000年出版だそうですが、この時期に出版されたものだからこそ意義があるのではないかと思います。
私は2006年、ちょうどチルドレン達と同じ14歳で『エヴァ』に出会いました。 しかし、その難解な物語(自分の中では)や多くの謎を残して終わってしまったTV版、謎からの解放を求め視聴したはずがさらに謎と混乱を呼ぶ旧劇場版。
それらを処理出来なかった私は、解答を求め(他人の解釈に答えを求めた点についてはさておき)、古本屋に通い、いくつもの『エヴァ本』を買いあさりました。
しかしそれらは、旧劇場版公開までに起こった「エヴァブーム」に便乗して売上を上げようとした当時の出版社の思惑が見えるものが多く、キャラの台詞すら間違えているような本もあり、家に帰って絶望した時もあります。
そもそも『作品が完結していない』にもかかわらず『作品を解釈・解説』する行為そのものが間違っているような気がしました。
しかし本書は、TV版全26話、劇場版『シト新生』『THE END OF〜』を含んだ内容になっており、エヴァ本には珍しい『作品が完結してから出された書物』になっています。
内容がどうこうではなく(もちろん内容も大事ですが)このような本がエヴァブームが一旦静まった旧劇場版以降に出版され、文庫本になって2010年の現在読むことが出来ることに意味があるのではないかと思います。
内容が多少強引な部分もあるよう感じましたが、こういった本に抵抗のないエヴァファンに読んでいただきたい一冊です。