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完本・文語文 (文春文庫)
 
 

完本・文語文 (文春文庫) [文庫]

山本 夏彦
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

祖国とは国語である
明治以来流入した欧米の文物は、混乱と活気と迷惑をもたらした。日本人は文語文を捨てて何を失ったか。現代口語文の欠点を衝く!

内容(「BOOK」データベースより)

祖国とは国語である。明治大正は新旧の思想風俗言語が衝突して、新が旧に勝った時代である。戦前早く漢字の知識は減りつつあったが、戦後それは限りなく無に近くなった。日本人は文語文を捨てて何を失ったか。樋口一葉、佐藤春夫、中島敦たちの諸家の名文を引き、失った父祖の語彙を枚挙し、現代口語文の欠点を衝く。

登録情報

  • 文庫: 334ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2003/03)
  • ISBN-10: 4167352168
  • ISBN-13: 978-4167352165
  • 発売日: 2003/03
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Motchan
形式:文庫
文語に興味があってこの本を購入したが、内容は明治の文筆家たちの紳士録といった感じで
正直期待はずれであった。 著者はご尊父の日記からこれらの人々が旧知のごとくであるとのこと。
しかし、小生は文学に特に興味があるわけでもなく、かろうじて幾人かは名前のみを知っている
だけの人たちの話を読まされても、、、 
ところが、いつの間にか興味を持って読み進めている自分に気がついた。 読み終わって、今まで、
頭で考えてた明治という時代を、少し肌で感じとったような気がする。 また、本の中にたびたび
出てくる、四迷、一葉らの作品を是非読んでみたいと思うようになってしまった。
このレビューは参考になりましたか?
58 人中、48人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
必読 2003/3/17
By ゆらのすけ VINE™ メンバー
形式:単行本
心に残った文を記載します。
・「文語文のなかには共通のモラルが流れている。それは芝居や講談落語にも流れているのと同じもので、それを私たちは失ったのである。」
・「祖国とは、国語だ。それ以外のなにものでもない。」(シオランの言葉)
・「あらゆる思想は出尽くしたと絶望して人類は方向を転じたのである。産業革命である。」
・「文明開化は東洋を捨てて西洋を学ぼうとして、皮相だけを学んで根本に及ばなかったから私たちはその両方を失ったのである。」
・「その風貌に威信を失ったのは伝統と無縁になったからである。もう一つは分業にせいである。古人はみな多くを兼ねた。文武両道といって武備しかないものはあなどられた。」
・「リズムを失えば暗誦の能力を失う。(中略)ローマ!帝国はギリシャを滅ぼしてもその子弟にギリシャ語を学ばせた。」

人の子の親として、何を学ばせなければならないか、自分も何を学びなおすべきかを気づかせてくれる一冊です。

このレビューは参考になりましたか?
60 人中、49人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
これは絶対読んだほうか良いですよ。
わたくしを含め多くの日本人は正漢字・正かなつかいや、文語体や候文をまったく受け継いでおりません。いまさらながら、失ったものの大きさに悔しさが込み上げてきます。
そういえば、大学の入試科目で文語文があるのは京都大だけとか。

フランスの哲学者シオランは「私たちは、ある国に住むのではない。ある国語に住むのだ。祖国とは、国語だ。それ以外の何ものでもない」という言葉を残している。だとしたら、すでに日本はこの世に無いのか!?
この本は、文語文がいかに美しいか、簡にして要を得るかを教えてくれます。
先哲の名も多く出るので、読書の世界を大きく広げてくれます。

また、福田恆存先生の『私の国語教室』も抑えておきたい。

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