趣味と言えるような趣味がなくて本を月に何冊か読んでいるから趣味が読書という人は多い(自分もその一人)けど、量だけでなく質的な意味で本当の読書って言うのはこういうものなんだろうな。作者は六十五歳で私は二十代だが後四十年経ってもこれだけの本を読めそうにない。
世界文学全集収録作品及び各著者の別作品やカテゴリーの近い作品が紹介されている。コラムの末尾に紹介作品の日本での出版社がついているのが嬉しい。どの作品も読もうと思えば読めるのだ。中には古本しかなさそうなのもあるけど。
結末を書かずにしかも分かりやすく本の面白さを伝えることは難しいが、作者はわかりやすい文章と共感を得やすい例でそれに成功している。何冊かは実際に読みたいと思わせられてほしい物リストに追加した。未読になっている分の世界文学全集も読みたくなった。
本の装丁はカバーに半分の大きさの帯は世界文学全集と同じ型でカラーが白だ。カラフルな既刊と異なるニュートラルなイメージでいい。
ただ作者自身の本を紹介するのは要らないんじゃないかとも思った(作者も気にしてる)。