一人でも多く、特に、「(姉歯元建築士の次に)悪いのは、民間確認検査機関イーホームズ」という作為的な情報を今もって信じている人々には、
ぜひお読みいただきたい。
国土交通省によるねじ曲げられた記者発表や、それに乗せられたマスメディアの報道とは全く違う真実を知ってほしい。
この本は、当初文藝春秋社から発行される予定で企画会議も通っていた。
しかし06年11月中頃、「アパグループマンションの構造計算書偽装」に関する記述を削除するか、国や行政が認めてからでなければ、
発行できないという文藝春秋社上層部の判断が示されたという。
それを受け入れることのできなかった藤田東吾氏は、文藝春秋社からの発行を断念し、自らが立ち上げた会社から一度は発行した。
そして4月25日、『【完全版】月に響く笛 耐震偽装』が講談社から刊行された。
この書籍の存在意義を認めた山下書店の社長が、講談社につないでくれたのだという。
本文では、国土交通省担当官らとのやりとりを含むメールが多く引用されている。テキに有無を言わせぬ証拠だ。
内容の充実ぶりからは、官僚と違って実務経験が豊富で優秀なスタッフたちに藤田社長が支えられていたことがよくわかる。
藤田東吾氏は、育て上げた会社の利益よりも国民の安全を優先して、耐震偽装の存在を世に知らしめた。最も賞賛されるべき人物だ。
そして国交省と検察のスクラムによって会社を潰された。
藤田氏の振る舞いは、自己保身に汲々とする国交省及び外郭団体という行政マフィアとは対極に位置している。
それに気付かない人々は、国交省による“偽装原因の隠蔽”も、それを検証もできずに乗った(プロとは言えぬ)記者クラブ報道を無批判に受け入れて、
醜い“付和雷同魔女狩り”に参加したのだろうが、いいかげんに目を覚ましてほしい。
今や、行政はアパの問題も次々に認めざるをえなくなっているではないか。