両性具有は私にとって非常にそそられるテーマです。今までに、大江健三郎、大石圭、比留間久夫などのものを読み、極めて深い感興を得ました。BL本作家山藍紫姫子にも両性具有三部作、「虹の麗人」「アレキサンドライト」「冬の星座」があることを知り、すべてを読みました。その総合評価としてここに書きます。
「やっぱり801(やおい)作家だなあ」というのが正直な感想です。最初に挙げた正規の小説家諸氏の作品群に比べると、行文思索共に拙劣で、興奮度0%、何が一体耽美なのか?何が一体濃厚な性描写なのか?晩のオカズにさえなりませんでした。おかしな例えですが、正規の演技や台詞の訓練を受けていないシロートAV女優が「あ、いやいや、だめだめ」と台本を棒読みにしているような、そんな感じの文体です。このようなものに徒に劣情を刺激される人もいるのかとなさけなく感じました。やはりBL本作家はBLファンのためにBLを書いていればよいと思います。多分その中には素晴らしい作品もあるのでしょう(私は読んだことないが)。