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以前読んだ「オルガニスト」と、異形の生、芸術を究めたその先にあるもの、人体改造といったモチーフは似通っている。が、受ける印象は全く異なる。
「オルガニスト」が狂気を描きながらもどこか優雅だったのに対し、この本はよりグロテスクで、暴力的なまでに力強い印象だ。音楽の知識などなくても、この疾走感あふれる小説は十分楽しめると思う。
物語の中で大きなポイントになるある薬とある疾患は、2005年の医学知識を持ってすれば何の謎でもなく、展開にも予想がついてしまうのだけれど、そこでふと、ああ、これは20年前の物語なんだ、と気付かせてくれるその技は見事。
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