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完全分析 独ソ戦史―死闘1416日の全貌 (学研M文庫)
 
 

完全分析 独ソ戦史―死闘1416日の全貌 (学研M文庫) [文庫]

山崎 雅弘
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

ヒトラー対スターリン。第二次大戦の独ソ戦を、勃発に至る経緯や両軍の首脳レベルの戦略構想、作戦レベルでの両軍の動き、重要会戦の戦術レベルまで豊富な戦況地図で詳解。冷戦後発表の新事実を織り込みつつ新たな角度から光を当てた独ソ戦分析の決定版!

内容(「BOOK」データベースより)

1941年6月22日、ヒトラーは突如としてソ連領内への侵攻作戦「バルバロッサ」を開始した。以後、独ソ両国は寸土を血と鋼鉄で贖い、ドイツ降伏のその日まで1416日にわたる死闘を繰り広げた。本書は、戦史研究の第一人者、山崎雅弘が数多くの資料を精査、分析し、冷戦後発表の新事実を含め、独ソ戦を新たな視点から見直した戦史ファン必読の書である。

登録情報

  • 文庫: 382ページ
  • 出版社: 学習研究社 (2007/03)
  • ISBN-10: 4059011959
  • ISBN-13: 978-4059011958
  • 発売日: 2007/03
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 141,820位 (本のベストセラーを見る)
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最も参考になったカスタマーレビュー
13 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
1941年のバルバロッサ作戦前夜から45年のベルリン陥落までを戦略・作戦レベルで簡潔にまとめている。

その点では読みやすく独ソ戦の大まかな流れはつかみやすい。

しかし、4年近く続いた世界最大規模の地上戦をまとめるには、さすがにページ数が少ない。

その中で、比較的、部隊名や戦力については詳しいめ記述を心掛けている。

著者が得意とするスターリングラード戦やそれに続くウクライナでの戦いには比較的ページを割いている。

また何故か最後のベルリン陥落のくだりは物語的になっていて、文章に統一感が無いようにも感じる。

結局のところ“新たな角度から光を当てた独ソ戦分析”と言う割には著者の意見・見解はあまり出てこないし、

ページ数的に出せなかったのかもしれない。
このレビューは参考になりましたか?
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 なかなか完全に習得することができないのが独ソ戦の実情である。開戦前の独ソ両国の駆け引き(英仏を含めた)。バルバロッサ作戦緒線のクレムリンの状況、数々の作戦戦闘など、戦後世界地図を決したといえる人類史上最大の死闘であるが、いまだベールに包まれている面が多い。ドイツ軍最初の失敗であるモスクワ攻防戦において、敗北の端緒がスモレンスク占領後のキエフへのグデーリアン装甲部隊の転進の決断からでなく、開戦前に陸軍最高司令部が、モスクワの攻撃優先順位をあいまいにしており、決してヒトラーだけを責められないことが記述されている。また、無謀とも思える「クルスク戦」発動の状況についてヒトラーが、トルコや同盟枢軸国の脱落防止という戦略上よりも外交・政治的な事情から賭けに踏み切った実情が伺い知ることができる。これらは山崎氏以前の独ソ戦史やスターリングラードやクルスク、ベルリン等個々の戦闘を扱った書物からは知ることができない事実だろう(もちろん他の解釈もあり得る)。クルスク戦において、戦略的にはドイツはマンシュタインや多くの将軍が主張したように「防勢」であるべきだが、ヒトラーは先の先である挟撃に打って出、貴重な装甲部隊を消耗し、結果的に独ソの均衡を崩壊させ、以後ドイツが優勢に立つ機会は失われる。しかし視点を変えると、トルコの対独参戦や、東欧枢軸国の脱落は当面回避することができたのも事実だ。ドイツ軍の被った損害が、そのことに見合うだけのものかというのはまた難しいところだ。政治・外交と戦時における戦略をいかに結びつけるかが今日においてもとわれる問題だ。
 本書はスターリングラードやクルスク、ベルリンといったどうしても目を奪われがちな個々の激戦のみならず、各激戦間の独ソの戦闘(例として、43年クルスク戦以降の後退戦闘や北方軍集団の状況44〜45年の東欧の戦闘など)も記述されているので、専門家のみならず、初心者の方にも導入の1冊としてお薦めできる。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
膨大な情報量からなる独ソ戦の歴史をコンパクトにまとめた良書。
確かに標準的な文庫本サイズに圧縮されているが、必要十分な情報量が読みやすい文章で書かれており、独ソ戦について知りたいすべての人にオススメできる。
のみならず、最新の研究成果や史料に基づいていて、従来の独ソ戦争のイメージを覆すようなエピソードが多く語られる。
教科書的な通説は、十分に訓練された装甲部隊を有するドイツ軍に対し、スターリンの粛清により弱体化していたソ連軍は緒戦で大敗北を喫したが、総合的な国力で勝るソ連は徐々に勢いを盛り返し、スターリングラード戦後優勢になったソ連は一気にベルリンへと進撃した、というものだろう。
だが、実際には、スターリングラード戦後、ドイツ側はマンシュタインによる大規模な機動防御と攻勢作戦を成功させ、大量のソ連軍を包囲して壊滅させている。
クルスク戦の失敗後の防御作戦においても、力量を発揮して多くのドイツ軍を救ったマンシュタインだったが、何度も総統の意向に反する方針を採ったためついに罷免されてしまう。兵力の多寡よりもこの更迭がドイツの頽勢を決定づけたのであった。
では、ヒトラーをしてマンシュタインら軍事専門家の意見を無視させたものは何だったのか。著者はそれを「政治的理由」としている。クルスク攻勢をヒトラーが本心では実行したくなかったのを強行したのも「政治的理由」であったとして納得出来る根拠にもとづく新説を述べている。
それにしても、独ソ両国で戦火の犠牲になった人数は3800万人であり、1日当たり2万7千人の人命が失われた計算になるという。戦争により失われるものの膨大さに慄然とせざるを得ない。
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