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本文より先に「あとがき」や「解説」を読むということは、その本が
面白そうかどうかチェックするためだったり、はたまた読書感想文を
(本文を読まずに!)手っ取りばやく書くためだったり、理由は様々
にせよ多くの人に経験があることでしょう。
そうしたときに読む「解説」や「解題」は、知ってはいけない秘密を
垣間見ているようなスリルや、内容を知らないがゆえにかき立てられ
る実作品への興味などがない交ぜになって、不思議と面白いものです。
この本に書かれているのはあくまで“書評”ですが、私自身は作中で
言及されている“架空の本”に対して、同じような感覚を覚えました。
難しいことは考えず、そうした楽しさだけでさらっと読むことも十分
可能だと思います。
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しかし、やはりそれだけでは済まない部分も確かに存在します。
例えばこの本の冒頭にある、“『完全な真空』に関する書評”はその
一例でしょう。なぜならこれによって、この本の「“架空の本”につ
いての“架空の書評”集」という形式を、この本自身が壊してしまう
からです。
読者(実際に本を読む私たち)が現実に目にしている本が、“架空の
本”たちと同様に扱われている。これは例外的なことなのか? この
書評に書かれた『完全なる~』と我々が読んでいるこの本は、違う物
なのか? それとも『完全なる真空』という書物自体が存在しないと
でも言うのか?
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さすがはレム、です。
哲学者アヘロプーロスの書いた『新しい宇宙創造説』を元に、... 続きを読む
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