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安楽病棟 (新潮文庫)
 
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安楽病棟 (新潮文庫) [文庫]

帚木 蓬生
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

深夜、引き出しに排尿する男性、お地蔵さんの帽子と前垂れを縫い続ける女性、気をつけの姿勢で寝る元近衛兵の男性、異食症で五百円硬貨がお腹に入ったままの女性、自分を23歳の独身だと思い込む女性…様々な症状の老人が暮らす痴呆病棟で起きた、相次ぐ患者の急死。理想の介護を実践する新任看護婦が気づいた衝撃の実験とは?終末期医療の現状と問題点を鮮やかに描くミステリー。

内容(「MARC」データベースより)

人間としての尊厳を少しずつ失いながら、頑健な身体をもてあましつつ生き永らえる痴呆老人たち。彼らを収容する病棟で、ある「理想」が実験段階に入った-。感涙と戦慄のヒューマン・ミステリー。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 640ページ
  • 出版社: 新潮社 (2001/09)
  • ISBN-10: 4101288135
  • ISBN-13: 978-4101288130
  • 発売日: 2001/09
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)
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7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 高齢者と相対するときの心根, 2004/11/18
レビュー対象商品: 安楽病棟 (新潮文庫) (文庫)
冒頭でこの病棟に入った人々の人生がたんたんと語られる。その人々のその後の病棟生活が新人看護士の目で語られる。
介護されている老人達はみなそれぞれに人生を生きてきた。しかし、痴呆という状況に陥った場合に、その人のこれまでの生き様は何の意味もないのか。
この本を読むと、そうではないと思う。
人としての尊厳をうしなわない生き方、老い方を考えさせられる。
母と暮らしながら、母と向き合う自分の心根が気になる。考えるのがつらい問題だが、多面的に広がりを持って考えさせてくれる本だと思う。
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7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 人間とは何か?生きるとは?死ぬとは?, 2002/4/18
レビュー対象商品: 安楽病棟 (新潮文庫) (文庫)
とても考えさせられました。途中までミステリーであることを忘れ、「ドキュメンタリー?」と言ったかんじでしたが、最後はキッチリとミステリーでした。
もし自分が不治の病だと知ったら、安楽死を希望するだろうか?
たぶん、延命治療は拒否するとは思うが、積極的安楽死となるとどうだろう?
自分の場合はまだいい。

自分の愛する人が、不治の病に冒されたら?
安楽死を希望したら?
希望していた場合は、まだ延命治療を拒否できるかもしれない。
でも、意思確認ができず、そんなこと話し合ったこともなかったら?
昏睡状態で意識が戻る見込みも無く、でも心臓は動き、呼吸もしていて、触ると温かい。
そんな時、あなたは愛する人の生命維持装置を外せますか?

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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 生と死の双方向から見つめる終末期医療, 2010/6/15
レビュー対象商品: 安楽病棟 (新潮文庫) (文庫)
終末期医療を扱った作品です

作者も医者であるためかなり深いところまで掘り下げていますが、わかりやすいように平易な文章で書かれています

日ごろこういう問題に触れることのない人も馴染みやすいのではないでしょうか?

内容ですが、痴呆病棟での看護の様子が細かくリアルに描かれています

普通はこの問題を扱うと介護側に焦点をあてるので現場のつらさなどが描かれるのですが、この作品は少し違います

痴呆患者さんたちを含めた、病棟で暮らす人全員のイキイキとした様子が描かれているのです

当然苦労は多いし、多くの患者さんは問題を抱えています

しかし、彼らは一人一人個性をもって確かに生きていることを読者に感じさせるのです

どんなに痴呆が進んでいても、「病人A」となってしまっている登場人物はいません

作者の人間の描き方の秀逸さを感じます

一応この作品はミステリーですが、推理小説として読もうとする方にはオススメできません

タイトルやあつかう内容から言って、どんな事件でどのような人間が犯人かは想像がつくと思います

事件の形にしているのは、安楽死の問題について読者に刺激を与えて真剣に考えてほしいからだと私は思います

終末期医療を生と死の両面から考えさせてくれる興味深い本です
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