少し前の出版だが、積極的安楽死について知ろうとしたところ、
なかなか資料を見つけられなかった。
私事だが、まだ高齢者でもない父が重度の身体精神重複障害者になってしまった。
家族としては、少しでも生きる希望を持てるように鼓舞するのが第一だろうが、
わたしが、父の立場だったら?と考えた時に、
果たして生き続けたいと願うだろうかと、疑問に思ってしまった。
そして、手に取ったのが本書である。
父は、高度医療技術によって奇跡的に一命を取り留めた。
だが、それが、本人にとってしあわせだったのか、どうか。
ひょっとして、多くの人が理想とする「ぽっくり死」の機会を失ってしまっただけなのではないか?
父は、年齢的に、もうしばらくは生き続けるだろう。
オランダの家族だったら、選択する苦悩に煩悶するんだろうな。
この国に生きる父には、不自由な状態を忍んで生き続けるしか、選択肢はない。
そして、わたしたち家族は、父が死ぬ時に、
あのとき死ななくて良かったと思えるようなケアをする道徳を背負う。