「産む」という行為がどういうものであるか、
現代において「医療」とは何を目指すのか、
人間の根幹に関わる問いを投げかけています。
NICU(新生児集中治療管理室)の問題は、
数年前に新聞記事で見てからずっと気になっていたのですが、
初めてここまで斬り込んだものを読みました。
つくづく、ノンフィクションはディテールが大切だと思います。
体重がまだ400gの赤ちゃんの命と現場でどう向き合うか。
障害が残るかもしれない小さな命との関わり方は
その人それぞれの生き方や経験によって異なるのでしょう。
読んでいて息苦しくなるような迫力がありました。
著者の真摯な姿勢ゆえか医師も母親も心を開いて話をしています。
通常、医師の話は感情的な部分や個人的な感想は省かれますが、
そうしたところにも踏み込んでおり、
難しい問題を扱いながらも温かな本に仕上がっています。