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5つ星のうち 5.0
快・不快で正・誤を判断して良いのか。,
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レビュー対象商品: 安全。でも、安心できない…―信頼をめぐる心理学 (ちくま新書) (新書)
娘の教科書にこうあります。「ダイオキシンなどによる環境ホルモン問題は、今後の人類に及ぼす影響が憂慮されている。」(伊東光晴他著『高校現代社会』) 教科書では未だにこういう記述がされています。日本人がリスクと付き合う方法を知らない理由の一つが教育にあるのは、間違いないでしょう。 著者のスタンスは、 「科学技術を否定して恐怖を煽り、現実の安全性が高まるわけでもないのに、自然に帰ればすべてがOKであるかのように主張する人たちには反対したい。」(p.42) とあり、私も同感です。 安全でも安心できない最大の理由の一つが、本書で紹介されている「感情ヒューリスティック」で、感情を手がかりとしてリスクについての判断を下す判断法のことです。これは、ダマシオが『デカルトの誤り 情動、理性、人間の脳 (ちくま学芸文庫)』で提唱したソマティック・マーカーに近い考えで、限られた時間内で、急いで判断しなければならない場合に有効なものです。この機能を担うのは、進化の早い段階でできた脳の部位であり、動物と共通の判断メカニズムです。端的に言えば、快・不快の基準で正・誤を判断するものです。 リスク問題は、秒から分のオーダーで判断しなければならないというような問題ではなく、本来であれば時間をかけて、理性的に判断すべきものですが、往々にして「感情ヒューリスティック」のまま思考停止に陥ることで、様々な衝突が起こるのでしょう。 この解決は、著者が最後に「夢想的なこと」として述べるように、『すべての人が「自分の中にある相手の立場」を理解できれば、社会のリスクマネジメントをもっと健全なものにできる』という点にしかないのかなと思います。具体的な解決策は、高校までの教育にかかっているのではないでしょうか。
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5つ星のうち 5.0
信頼される人間を目指して,
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レビュー対象商品: 安全。でも、安心できない…―信頼をめぐる心理学 (ちくま新書) (新書)
リスコミ(リスクコミュニケーション)担当者や関心のある方に必読の書である。昨今、あっちでもこっちでも「安全・安心」と対にして使われることが多い。しかし、本書のタイトルのように、テーマによっては「安全でも、安心できない」市民が多いのである。安全は安心のために必須だが、それだけでは不十分。足りない要素が「信頼」である。 信頼の第一歩を外部依存から説く。いわれて見て再認識したが、交通機関など多くの外部に依存して・信頼して私たちは毎日を生きている。その信頼の心理を、具体例を挙げて考察する。その中から、信頼を築く要因を分析して解説している。感情というシステムの重要性についても触れている。 著者のご専門は、社会心理学。良著「リスクのモノサシ」でも感じたが、普通のリスコミ本と切り口が違うのである。考え方を論理的にわかりやすく提示いただいている。私も食に関するリスコミを少しだけ実践しているが、随所で「その通り!」と膝を打ったものだ。書名は懲りすぎでイマイチしっくりしないが、内容は間違いない本である。
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5つ星のうち 5.0
安全と安心の違いが理解できます,
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レビュー対象商品: 安全。でも、安心できない…―信頼をめぐる心理学 (ちくま新書) (新書)
毎日口にして、人間の体を作り上げている食べ物についても産地偽装などで不安が広がっています。 安全のために行っている行為で不安になることもあります。 水道水を安全に飲むために塩素を入れることで安全に飲むことが出来ますが、 塩素によってトリハロメタンが生成されてしまい、水道水を安心して飲むことが 出来なくなってしまいます。 「自分の中にある相手の立場」を理解することで社会の中のリスクマネジメ ントをもっと健全なものに出来ると著者は語っています。 世の中の安心安全を語るときには、「自分の中にある相手の立場」をどう 引き出すことが出来るかがポイントだと私も思います。 安心安全を語るときに必読の一冊です。
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