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安保条約の成立―吉田外交と天皇外交 (岩波新書)
 
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安保条約の成立―吉田外交と天皇外交 (岩波新書) [新書]

豊下 楢彦
5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

「安保再定義」が声高に論じられている.だが,そもそも安保条約とは何なのか.なぜ,一方的な駐軍協定というべきものになったのか.著者は,発見された「非公開外交文書」とダレス文書を読みぬき,「吉田ワンマン外交」に解消されない新たなベクトル「天皇外交」を見いだしていく.戦後史を考え,現代を考えるための必読の書.

内容(「BOOK」データベースより)

「安保問題」は戦後史の一大争点である。だが、そもそもなぜ、一方的な駐軍協定というべきものになったのか。著者は、外務省の未公開文書さらにダレス文書などを徹底的に分析し、従来知られていた史料を再整理するなかで、戦後外交イメージを一変させていく。そこには「天皇外交」の姿も浮かび上がる。現代を考えるための必読書。

登録情報

  • 新書: 245ページ
  • 出版社: 岩波書店 (1996/12/20)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4004304784
  • ISBN-13: 978-4004304784
  • 発売日: 1996/12/20
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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形式:新書
51年安保について初めて理解した。60年安保ではノンポリ学生の1人として国会に突入した。その時は、安保改定反対により、日本国憲法に則って日本が永世中立国になることを願っていた。途中から岸打倒に変わったけれども。
この本を読んで、50年当時の外務省や吉田首相、およびマッカーサーまでもが、日本国憲法の遵守および国連の重視を考えていたとは気がつかなかった。50年当時は小学校6年生だった。全ては朝鮮戦争の恐怖から、物事が理想と逆の方向に傾いたように思われる。子供心に北朝鮮が元寇の再来のように思ったから。それにしても60年以上経過した現在においても、世界の軍人達が蔓延るのを政治家あるいは人民が抑えられないでいるのは、極めて不思議だと思う。UNESCOが子供たちの教育をするべきだと思う。
ところで本書では、天皇裕仁が護身のために、吉田およびマッカーサー、最終的にはダレスにまで働きかけたそうである。裕仁が見かけによらずしたたかであったという話は聞いたことがあるが、私が昭和の時代に見てきた裕仁氏の印象からは本当かなという気がするのだが。宮内庁の役人の差し金で動いたという話ならば、ありうるかなという気もする。この部分では、著者は明確な証拠資料を示していないので、憶測ではないかという疑いをもたれる。週刊誌の暴露記事に似た趣が出ているので、前半の吉田外交の部分の格調の高さがやや弱められたのではないかと残念な気がする。
終わりに、私は天皇制の崇拝者ではないことを宣言しておく。終戦直後の大人たちは、裕仁氏を”天ちゃん”と呼んでいた。笠木シズ子の東京ブギをもじった天ちゃんブギという替え歌があった。この歌詞によると天ちゃんは苔のむすまでブギの踊りを踊るのであった。
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9 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
評価は難しい 2009/7/19
By PIVO
形式:新書
著者は、安保条約の成立に昭和天皇が深く関わっていたという仮説をみを日米双方の関係者の証言等から組み立てている。天皇には「万世一系」の天皇制を”永遠”に維持する使命が背負わされており、そのため、天皇制を揺るがし得る朝鮮戦争と国際共産主義の帰趨に天皇は深刻な危機感を抱いていたとのことである。また、著者は、天皇やその側近グループにあっては、沖縄は一貫して本土防衛等のための”手段”であり”捨て石”と見なされてきたと主張する。

果たして本当だろうか?基地提供が対米カードになり得たそうだが、そもそも日本にとってソ連側につくという選択肢は現実的だったのか、在日米軍の駐留無しに憲法9条の下で日本の平和を維持することが可能なのか検証が必要である。また、この天皇と吉田の「二重外交」について、その後の研究が行われていないのは何故だろうか?
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By kohhy
形式:新書|Amazonが確認した購入
安保条約とサンフランシスコ講和条約の成立過程については、米国側の史料公開が先行。1982年に日本の外務省もようやく公開に踏み切ったが、それらは随所に削除のあとが見られる不十分なものだった。著者はそれらに加え、膨大な資料である「堂場肇文書」を丁寧に読み込み、安保成立における空白部分を解明してゆく。そもそも安保条約は、ダレス国務長官特別顧問言うところの「米国は日本とその周辺に陸海空軍を維持し、あるいは日本の安全と独立を保障する、いかなる条約上の義務も負っていない」日本とって甚だ屈辱的な協定としてスタートした。いわば「国体護持」のための安保体制が新しい「国体」なのである。そのように不平等な条約を何故日本政府は締結したのか? 著者はその源泉を「天皇外交」だとの大胆な説を提出、「天皇にとって「国家」とは天皇制そのものだからである」と説くー。日本の戦後外交を考える上で貴重な書物と言えよう。
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