日々の仕事に追われている時、星を見上げて、140億年前の宇宙の起源に思いを馳せると、最高の気分転換になる。そこから、46億年前の地球の起源、40億年前の生命の起源、700万年前の人類の起源と辿ってきて、自分の存在に思いを致すと、気の遠くなるような長い時間の経過の先っぽに繋がっている自分を感じることができる。
『宇宙 起源をめぐる140億年の旅』(ニール・ドグラース・タイソン/ドナルド・ゴールドスミス著、水谷淳訳、早川書房)は、「宇宙の起源→地球の起源→生命の起源」という悠久の時の流れが、まるで映画のシーンのように生き生きと描かれている。
「約140億年前、時が刻みはじめた。この瞬間、われわれの知る宇宙に含まれるすべての空間と物質、そしてエネルギーは、針の頭ほどの領域に押し込められていた」といった語り口が読む者をワクワクさせるのだ。