下巻では30代後半以降くらいまでのピルクスが描かれている。
前後するけれど上巻「条件反射」では22歳卒業間近のピルクスが
宇宙心理の実習テストで養成学校創設以来の最高成績を修める場面あり。
コレ実習テストの「通称」がオドロオドロシイんだけど、やってる事は
昔流行った「タンキング」と同じ。日本人向けにわかりやすく言うと
森田療法の「遮断」みたいなもの。感覚遮断状態でメンタルタフネスを
「時間計測」によって評価し、訓練生の成績を判定。
あー例えばフツーの現代日本人が座禅とか組んだまま3時間くらい過ごせれば
Bくらいは取れまーす。5時間くらいでAと考えれば宜しい。もあ的には
4時間か4時間半はラクショーなのでまあ大体A'くらいはヨユーだしー
でも5時間6時間とかは調子が良い時でないと。あーちなみに我等がピルクスは
何と!7時間をかるーくクリアしている。当然同期ではトップ。「伝説の男ピルクス」は
噂に聞こえた凄い奴であり、パイロット新人時代から並みの連中とは全然違う。
(上巻「アルバトロス」では惑星間巡航用の豪華客船タイタン号の50代ヴェテラン船長が
乗客の「噂の男」26歳ピルクスに対して一目置いているような描写もある。)
で、まだ学生時代、この実習試験直後にコーチョーの野郎が月面調査特別任務を
是非君に、などと抜かしやがるが、何のこた無い。ピルクスふつーにこなしちまう。
「誠実さ」とかなんとか天体物理の俊英ラングナーの奴に言われたりするが
「ホメゴロシとかにも何もなってねーし、一体ナニいってんだよ?コイツ」
とかゆーふつーの反応をするピルクス。腹が減ってたので作りかけの飯とか
平らげただけだぜ。そんなにすごいことかよ。クダラネーしーみたいなー
そんな感じだしみたいな。で、それよりもスゴイのが月面アルピニズムのシーン。
とにかくピルクスのタフネスってのがコッチ方面で物凄く注目されている。
同じくアルピニズム山岳SFみたくなってるのが35歳くらいのピルクスが
登場する下巻収録の「事故」だけど、こーゆーの読んで苦痛だと思う人は
医学部向いてません。志望校を変更した方が良いでしょう。
無理に医者とかになっても所詮は不適格者だし人生を棒にフッタも同じです。
外科医でアルピニズム趣味の人って結構多いし実際に
尋ねてみれば宜しい。まあ別の診療科でも苦痛なのはさして変わらず。
同「ピルクスの話」とかは23歳か24歳のピルクスが体験する接近遭遇
ファーストコンタクト物ですが、現実の医者だったら研修医時代のアルバイトで
田舎のオンボロ病院に夜間当直した時「オレ、目の前に幽霊と遭遇した」みたいな
そんな話を医者仲間に27歳くらいでこっそり打ち明けているようなもの。但し、
飲んでる時のネタとかじゃなくマジでそーゆー体験をするくらいの覚悟とか必要です。
ルグイン「ゲド戦記」なんか読んでヘンな理想主義とか抱くから「医学部ブーム」に
のっかった先生たちが絶望したっ!とか言って地域医療崩壊してるのかも。
イワナミもシミズ先生もあくまで結果論ですけどツミブカイかぎりですわねえ奥様おほほほほ