単行本刊行昭和54年、文庫本発行昭和57年。短篇集。本の正式名称は「宇宙衞生博覽會」。目次は「」「蟹甲癬」「こぶ天才」「急流」「顔面崩壊」「問題外科」「関節話法」「最悪の接触(ワースト・コンタクト)」「ポルノ惑星のサルモネラ人間」。身体という自然を描いている作品が多いことが特徴。美というよりも醜のほうだ。生理的不快感はワンランクアップ、次のレベルへ。ある生物を絶滅寸前まで食べ尽くしたあとにくるしっぺ返しのような感染症「蟹甲癬」。高能力が必ずしも明るい未来をもたらさない「こぶ天才」。圧力鍋を使った豆料理恐怖症を引き起こしそうな「顔面崩壊」。怒張を誘う「問題外科」。猥褻生態系とさえいうべき世界を描いた「ポルノ惑星のサルモネラ人間」。この作品を書くために??高敏隆著「エソロジーはどういう学問か」を参考にしたことが「みだれ撃ち涜書ノート」(とくの字は旧字体)に書いてあるので併読をおすすめ。そしてそして小説とは何をどのように書いてもいいのだ!と人生観さえ変えていただいた「関節話法」。説明は省略、よむべし。ちなみに新潮カセットブックも出ている。聴覚側から読み(聞き)込むとまた違った面が見えてくる。解説は関井光男。