キャプテンハーロックVol.3、いよいよ物語は佳境へ突入。
ハーロックの口からアルカディア号建造秘話 ― 友・トチローとの思い出が語られ、マゾーンの船団内では、長旅に疲弊した市民と軍部の間に亀裂が生じます。敵側の内部にも様々な人間ドラマが描かれることで、マゾーンもまた単なる「侵略者」=悪とは呼べなくなってきます。
地球に残された遺跡とマゾーンとの関係・・・もしマゾーンこそが地球の先住民族だったとしたら?複雑な設定を設けた事で、単純な勧善懲悪のドラマではなくした事に、「ハーロック」の面白さがあります。
特に、船団の中で分裂が生じるといったドラマ展開は、近年SFファンの間で熱い人気を誇った超リメイク海外ドラマ「ギャラクティカ」(傑作!)に通じるものがあり、マゾーンを「ギャラクティカ」で描かれる「人間」と重ねて見てみると、非常に興味深いものが見えてきます。もし、遥かな時を経て故郷の星に舞い戻った時、全く別の種族がそこを支配していたら・・・貴方はどうしますか?深い!深すぎるぞハーロック!しかも「ギャラクティカ」より20年以上も前にこのドラマは制作されているのだ!
では、お約束のエピソード紹介を。
第25話「ドクターゼロとミー」 アルカディア号の主治医、ドクターゼロの過去が語られる。
愛猫ミーくんとの出会いと絆。
マゾーンの卑劣な作戦に怒りを感じたドクターは、ミーくんと共にスペースウルフで突撃する・・・。
第26話「はるかなる長い旅」
〜第29話「虹の星の死闘」 マゾーン船団内部の分裂、そこで起こる様々な人間ドラマ。
まゆの存在を知ったマゾーンが、人質としてまゆを誘拐。そして切田長官が、ついにマゾーンの存在に気づく第27話。
台羽正に淡い恋心を抱いた、マゾーンの少女キリカの悲劇を描いた第29話もひそかにチェック。
第30話「わが友わが青春」 第30,31話はハーロックの青春篇。ハーロックが語る、友・大山トチローとエメラーダとの出会い、
そしてアルカディア号建造秘話。
「エメラルダス」の名前が「エメラーダ」に変わったのは、版権の問題
(別の雑誌で連載をしていたから、という事だろうか)とのこと。なので、エメラーダはエメラルダスと同一人物と解釈して良いようです。
若い頃は「エメラーダ」と名乗っていた、とかね(笑)
第33話「たった一人の突撃!」 アルカディア号のおふくろさん的存在の、マスさん主人公篇。
マゾーンの存在に気づいた男が、ここにも一人・・・大田原剛三は、マスさんのかつての恋人。
マゾーンを射殺して指名手配を受けた剛三は、単身マゾーンの艦隊に立ち向かっていく・・・。
第34話「銀河子守唄」 まゆの姿を求めて、ユリシーズ星雲を探索するハーロックたち。
ついに最後の惑星で、双子の戦士ツインシスターズ(カッチョイイ)と対決!
しかし、まゆは囚われの生活の中で、心を閉ざしてしまっていた・・・。
第35話「美しき謎の女」
〜第36話「決戦前夜」 切田長官は、地球政府のふがいなさに憤慨し、ハーロックに共感していく。
そして、シリーズ屈指の熟女キャラ(?)波野静香の登場。マゾーンのスパイとして、アルカディア号に乗り込む静香。
ハーロックに色仕掛けで迫り(ドキドキ)破壊工作を企てるが、静香は皮肉にも・・・
いいところでVol.4 へ続く、になってしまうのです。
今まで書きたくて延び延びにしてきた事に、音楽の魅力があります。作曲はあの必殺シリーズでお馴染みの、平尾昌晃。独特の哀愁をおびた曲が、ドラマをさらに味わい深くしています。松本零士氏自ら作詞した「さすらいの舟唄」♪〜星の涯を、俺はさすらう・・・、や「むかしむかし」「わが友わが命」など、主題歌レベルの名挿入歌の数々。そのまま必殺のエンディングにも使えるんじゃないかと思うような曲もあります。
さて、次巻Vol.4 はいよいよ最終巻。
切田長官、波野静香、それぞれのキャラクターたちは、自らの運命にどう決着をつけるのか。
そしてハーロックとラフレシアの最終決戦の行方は!